北の心の開拓記  [小松正明ブログ]

 日々の暮らしの中には、きらりと輝く希望の物語があるはず。生涯学習的生き方の実践のつもりです。

タンチョウヅル台湾へ

2011-02-26 23:23:01 | Weblog
 今日も様々な会合があって、市長代理で挨拶をしてきました。

 挨拶冒頭の枕はいつもならば「本来ならば市長が参りましてご挨拶をさせていただくところですが、生憎本日は別の公務が入っておりまして代理で…」とこうなるところ。

 しかし今日は、市長がどこに行っていてなぜ不在なのかを説明することもツカミに使えました。

 それは市長は今日は札幌で、高橋はるみ知事と家具のニトリさんと三者による、タンチョウヅルを台湾に持って行く事業の協定を取り交わしているのです。

 実は台湾は今年の10月10日が建国百年の記念日に当たります。台湾では日本のタンチョウヅルが憧れの的で、「中国にもツルはいるでしょう?」と言っても「いえいえ、日本のタンチョウヅルがお借りしたいんです」とずっと言い続けていたのです。

 台湾は訪日・訪道観光客として大変大きな市場になっていることもあり大の親日国家でもあることから、ツルによる交流を道としても進めたいと思っていたところでした。

 しかしながら、住んでいる地域の外に連れ出す域外繁殖事業で台湾へ、ということになると、繁殖するようなつがいで提供しなくてはなりませんが、タンチョウヅルは相手の好き嫌いが激しい鳥なのでなかなかカップリングがうまくいきません。

 それでなかなか良い返事ができなかったところ、国の方から「域外繁殖はカップルを前提としなくても、繁殖の可能性があればよい」という連絡がきたことから、それほど中の悪くないオスメスそれぞれ一匹ずつを送ることが可能となり今日の調印式となったものです。
 
 ツルは架空の鳥である鳳凰などと並んで瑞鳥とされています。「そんなおめでたい日なので今日は大変良い一日となりました」と話すと会場も和むというわけです。

    ※     ※     ※     ※     ※

 しかしいくら知事がツルを送りたいと考えても、事実上タンチョウ保護増殖センターのある釧路動物園が了解をしなければ実現はしません。
 
 改めて釧路のもつ自然資源の力を誇らしいと思うのです。釧路の人ももっと自慢しましょう。


 先日伊藤タンチョウサンクチュアリを見に行ったときも、タンチョウヅルの薄い羽根を逆光で見た時の美しさは息をのむようでした。とてもはく製や模型ではあの美しさは表現しきれません。是非本物を見てほしいものです。

 ツルの観光大使によって台湾との交流がさらに進むことを大いに期待したいものですね。

  
コメント
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