自衛隊の協力を得て実施する、増えすぎたエゾシカの捕獲作戦を見てきました。
道内における適正なエゾシカの頭数は10万頭と言われる中で現在推測される頭数は60万頭なんだとか。あまりにもシカが増えすぎたために、道路や鉄道での接触事故の多発、植林地での食害、農業生産物への被害などが甚大になりました。
白糠ではこうした農業被害が大きすぎるために離農を考える人も出始めていて、もう災害と言えるほどの社会問題となっています。
災害であれば知事からの要請によって自衛隊が派遣されるところですが、現在の災害対策基本法には「動物による食害」は読めるようになっていません。
そうした背景を踏まえて北海道では高橋知事から自衛隊への協力要請があり、これを受ける形で自衛隊がハンターによる捕獲の支援事業を行うこととしたものです。
※ ※ ※ ※ ※
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【現場は山の奥】
現場は白糠町から本別町へ向かう白糠町二股の山奥。釧路からは約60kmの距離のある場所。現地の集合場所には自衛隊、ハンター、道庁関係者、マスコミなどが大勢集まって物々しい雰囲気が漂っています。
昔の小学校跡地のグランドには自衛隊のヘリコプターが二台止まっていて、すでに上空からシカの様子を観察してきたのだそう。
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今日の作戦は、自衛隊がヘリコプターでシカの群れを追い出して、それを待ち構えたハンターが打つというもの。打ったシカはこれも自衛隊が搬出を手伝い、捕獲された個体はペットフード業者に引き取ってもらうというところまで手筈を整えてあります。
自衛隊の方からはマスコミ相手にそうした作戦の説明が行われ、作戦名は「白糠の夜明け作戦」と名付けられていました。自衛隊の作戦らしいですね。
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【作戦名は「白糠の夜明け作戦」】
※ ※ ※ ※ ※
マスコミと関係者は二台のバスに分乗して、15分ほど走って現場へ到着。ハンターの皆さんは一定間隔で配置され、銃を携えて待機しています。
マスコミの皆さんは早速ビデオカメラを据え付けて作戦開始を待ち準備は万端です。
やがてヘリコプターが現場上空へ到着。早速山影からシカを追い出すように飛び回ります。上空にローターの音が響いています。
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【ローターの風はすごかった】
【シカはまだか】
…ところがシカがなかなか目の前に現れてくれません。15分…、30分…、1時間経ってもシカがなかなか視野に入ってきません。
どうやら今日はそれほど大きな群れがこのあたりにはいないようで、小さな群れを追い出しにかかっているのだとか。
ヘリコプターのホバリングによる風と爆音によって山の中を逃げるシカの姿がちらっとは見えたものの、目の前の斜面を駆け下りてハンターの目の前に逃げてくるようなシカはとうとう現れませんでした。
結局初日の捕獲頭数はゼロに終わり、二時間も寒い中で映像を待ち続けたマスコミの皆さんには肩透かしでしたが、やはり生き物相手の捕獲作戦は難しいという印象を強めることとなりました。
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【二時間外で待ちました】
自衛隊の作戦初日として多くのシカの捕獲の期待もありましたが、日中のシカをヘリだけで勢子として追い出すのは一筋縄ではいかないようです。
※ ※ ※ ※ ※
作戦は明日と明後日も続けられることとなっています。
初日の経験を糧にして、自衛隊の協力によってシカの捕獲が進み食害が減ることを祈らずにはいられません。
シカの保護獣の側面と害獣としての側面を多くの道民に実感してほしいものです。
「白糠の夜明け」は「北海道の生態環境の夜明け」に通じています。
道内における適正なエゾシカの頭数は10万頭と言われる中で現在推測される頭数は60万頭なんだとか。あまりにもシカが増えすぎたために、道路や鉄道での接触事故の多発、植林地での食害、農業生産物への被害などが甚大になりました。
白糠ではこうした農業被害が大きすぎるために離農を考える人も出始めていて、もう災害と言えるほどの社会問題となっています。
災害であれば知事からの要請によって自衛隊が派遣されるところですが、現在の災害対策基本法には「動物による食害」は読めるようになっていません。
そうした背景を踏まえて北海道では高橋知事から自衛隊への協力要請があり、これを受ける形で自衛隊がハンターによる捕獲の支援事業を行うこととしたものです。
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【現場は山の奥】
現場は白糠町から本別町へ向かう白糠町二股の山奥。釧路からは約60kmの距離のある場所。現地の集合場所には自衛隊、ハンター、道庁関係者、マスコミなどが大勢集まって物々しい雰囲気が漂っています。
昔の小学校跡地のグランドには自衛隊のヘリコプターが二台止まっていて、すでに上空からシカの様子を観察してきたのだそう。
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今日の作戦は、自衛隊がヘリコプターでシカの群れを追い出して、それを待ち構えたハンターが打つというもの。打ったシカはこれも自衛隊が搬出を手伝い、捕獲された個体はペットフード業者に引き取ってもらうというところまで手筈を整えてあります。
自衛隊の方からはマスコミ相手にそうした作戦の説明が行われ、作戦名は「白糠の夜明け作戦」と名付けられていました。自衛隊の作戦らしいですね。
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【作戦名は「白糠の夜明け作戦」】
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マスコミと関係者は二台のバスに分乗して、15分ほど走って現場へ到着。ハンターの皆さんは一定間隔で配置され、銃を携えて待機しています。
マスコミの皆さんは早速ビデオカメラを据え付けて作戦開始を待ち準備は万端です。
やがてヘリコプターが現場上空へ到着。早速山影からシカを追い出すように飛び回ります。上空にローターの音が響いています。
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【ローターの風はすごかった】
【シカはまだか】
…ところがシカがなかなか目の前に現れてくれません。15分…、30分…、1時間経ってもシカがなかなか視野に入ってきません。
どうやら今日はそれほど大きな群れがこのあたりにはいないようで、小さな群れを追い出しにかかっているのだとか。
ヘリコプターのホバリングによる風と爆音によって山の中を逃げるシカの姿がちらっとは見えたものの、目の前の斜面を駆け下りてハンターの目の前に逃げてくるようなシカはとうとう現れませんでした。
結局初日の捕獲頭数はゼロに終わり、二時間も寒い中で映像を待ち続けたマスコミの皆さんには肩透かしでしたが、やはり生き物相手の捕獲作戦は難しいという印象を強めることとなりました。
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【二時間外で待ちました】
自衛隊の作戦初日として多くのシカの捕獲の期待もありましたが、日中のシカをヘリだけで勢子として追い出すのは一筋縄ではいかないようです。
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作戦は明日と明後日も続けられることとなっています。
初日の経験を糧にして、自衛隊の協力によってシカの捕獲が進み食害が減ることを祈らずにはいられません。
シカの保護獣の側面と害獣としての側面を多くの道民に実感してほしいものです。
「白糠の夜明け」は「北海道の生態環境の夜明け」に通じています。