今日は休暇を取って、中頓別町の鍾乳洞へスノーシューツアーをしてきました。
鍾乳洞では外部の気温が下がるにつれて内部の水滴が垂れてつららができてきています。
そしてそれとともに、それが滴り落ちたところで凍って、タケノコのように下から上へ伸びる氷筍ができており、それをライトアップしているというので一度見てみたかったのです。
夏は管理所からすぐに歩いて行ける鍾乳洞ですが、冬は管理棟までの道路除雪を行わないので、遠くからスノーシューで雪をこいで近づかなくてはいけません。
スノーシューのガイドは、宗谷自然学校の上杉さんと中頓別町役場の三浦さんのお二人で、まずは履き方の指導から。
スノーシューはかかとが上がるので、上り斜面でも雪に沈まずに登ってゆくことができます。これを履くと、鍾乳洞の対岸の尾根筋めがけてえっちらおっちらと登ってゆきます。
積雪量は1メートル50センチくらいだそうで、明るい林の中をどんどん歩いてゆくと、樹木や雪など、夏には見られないものが見られる不思議なツアーになります。
灰色の樹木の中で、明るい白のドレスを着たようなダケカンバの姿はとても気高く見えます。
また、枝が落ちた後のクルミの枝にはお猿さんの顔が残ります。
風で雪の塊が斜面に落ちると、くるくると雪をめくりあげながら転がり落ちてゆきます。落ちた様子はまるでロールケーキのようで、自然が作り上げる雪だるまともいえるでしょう。
まさに冬ならではの風景です。
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不思議な冬の風景を楽しんだ後は、いよいよ内部が凍った鍾乳洞の探検です。
二月に入って気温が下がると、気温がゼロ度以上のところから垂れた水滴がつららになり、かつ氷点下の地面付近で凍り、それが成長してゆきます。
それを洞窟外の発電機でライトアップすると、ちょっと幽玄な風景見られます。この先さらに気温が下がると、氷筍はもっと成長するそうですよ。
全工程で三時間半のツアーは、気楽に来られるというものではないかもしれませんが、これからも工夫の余地はありますね。
凍りの鍾乳洞探検は、体験ツアーとしては他にはない独自な価値を感じるツアーでした。