先月末に開催し、飛行機が到着せずに講師が来られなかった地域作りセミナーですが、お願いしていたFDA(フジ・ドリーム・エアライン)の青山部長さんがお詫び方々ご挨拶に来てくれました。
「先日は本当に失礼しました。稚内空港の上空で40分くらい旋回していたんですが、とうとうダメでした。講演会もご迷惑をおかけしました」
「いえ、お疲れ様でした。事前には見通せない天気模様でしたしね。講演会の感想では、やはり『青山部長のお話を聞きたかった』という声が多かったので、次回はぜひよろしくお願いします」
「はい、今度は前日から前乗りします」
青山部長は今日の便で羽田から稚内入りしたそうですが、今日の飛行機もほぼ満席だったとか。
私が「先日私が羽田から帰ってきたときも、ツアー客で満席でした。こんな季節に稚内観光なんて、と思ったらそれは流氷観光~層雲峡~札幌雪祭りという周遊ツアーで、実は人気商品らしいのです」というと、青山部長と一緒に来られたご担当の方が、「実は今回稚内へ来るに当たって、ネットを見ていたところ、私と同じような感想を持った方がブログを書かれていたのにヒットしたのですが、これは小松部長さんのブログでした」と教えてくれました。
なんでも地域情報を書き留めておくと、誰かが読んでくださるものですね。
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今年度は全国22の地方空港から稚内へのチャーター観光商品を作り、お客様を運んでくれたFDAさんですが、新年度はさらに空港の数を広げるそうで、佐賀空港からも稚内への旅を作られるそうですよ。
「佐賀空港からですか。確かに佐賀から稚内へ来ようと思うと、福岡空港から羽田や千歳でさらに乗り換えですから、それが直接来られるとなると、相当楽になりますね」
「はい、特に年配の方は旅行商品の価格よりも、どれだけ楽に来られるか、ということを重視されますから、全国各地から直接稚内へ行けるという旅には需要があると思います」
「稚内市さんもかなり協力的と伺いました」
「ええ、機内では宗谷産の牛乳のアイスクリームや、勇知芋をつかったポテマルコというお菓子を提供しています」
さらに青山部長さんは「先日の講演会でもお話ししたかったのですが、我々はANAさんやJALさんのような大手キャリアさんと競合する路線には進出を致しません。そうではなくて、地方同士を結ぶようなニッチなところに挑戦していきたいと思っています」とのこと。
函館と稚内を結ぶ空路も検討されているそうで、そうなると逆に稚内の人たちもその飛行機を利用して函館へ行くことが可能です。
新幹線効果が、函館から稚内へという方向のみならず、稚内から函館へという形でも表れるよう、FDAさんに期待したいですね。
稚内空港も就航率向上に努力しなくてはなりませぬ。