北海道の旭川の北側は、高規格道路(高速道路)の整備が虫食い状態になっています。
北海道縦貫自動車道というのが稚内までの計画の名称ですが、事業中のところもあればまだ計画すらないところもあり、稚内までの高規格道路はまだ完成まで道半ばです。
そうした道路の整備について早期に着工してほしいというフォーラムが美深町で開催されて、出席してきました。
参加したのは、士別市以北の市町村長たちで、皆さんがそれぞれの立場で速達性の高い道路の早期整備を希望しています。
なにより道北では病院などの医療環境が弱く、たとえば循環器系のお医者さんがいなくなった稚内では脳血管障害などは名寄市立病院まで搬送しなくてはなりません。
短時間での搬送にはドクターヘリが効果的ですが、ヘリコプターは悪天候時や夜間は運行ができません。
そこで名寄市立病院ではドクターカーを導入して、医師が救急車に乗り込んで治療をしながら患者を搬送するというシステムを始めました。
しかしドクターカーを効果的に活用して安心できる医療を受けるためにも、安定的な走行と速達性をもつ高規格道路は必要不可欠な社会インフラです。
高規格道路は医療環境のサポートだけではなく、物流や観光振興などにも役立つものですが、人口や交通量が少ない地方部ではどうしても必要性が見劣りしてしまいます。
道北地域としてそれを諦めずに求めてゆくためには地域からの声を継続的に発信してゆかなくてはなりません。
しかも高規格道路はひとたび整備された地域では「もういいや」という気分が蔓延して、そのさらに奥地での要望を軽んじる傾向もあります。
道北地域がずっと意識を共有して一枚岩になって要望を続ける活動を応援し続けたいと思います。