先週末に紋別まで行った流氷観光で、ちょっとした戸惑いと気付いたことがあったので書き留めておくことにします。
流氷観光は約十年ほど前に網走へ行って、オーロラ号に乗ったことがあるのですが、このときも流氷は接岸していなくて空振り。オーロラ号に乗って、晴れ渡った凪の海面を海上観光したことを思い出します。
今回の紋別でも流氷は空振りでしたが、そのことは気象条件の結果なので運がなかったと諦めもつきます。
ただ残念だったのは、流氷を楽しみに思う『今流氷はどのあたりにいるのか』という、最も興味のある情報になかなかたどりつけなかったことでした。
ネット検索には日頃からある程度自信のある私でしたが、流氷の現在位置をどのサイトで見れば良いのか、様々なキーワードで検索しても、流氷情報にたどり着きませんでした。
紋別の流氷観光では、大抵の人がガリンコ号で船上流氷観光をするので、まずは『ガリンコ号公式ホームページ』を見に行くはずです。なので、ここをポータルサイトにして流氷の現在の位置情報がリンクされていれば良いのですが、それがないのです。
流氷がどんなものか、ということよりは、今流氷がどの辺にいるのかを知りたいのですが、どうも的外れ。
ちなみに『流氷』だけで検索すると、流氷観光ツアーが上位に登場してしまいますし、『流氷サイト』というホームページでは、流氷の位置がちょっと漫画チックで、どこまで信用できるのか不安になってしまいます。
『紋別市の観光情報』サイトからは、流氷観光という階層を深く入って行くことで、海上保安部や気象庁など他の情報にリンクが貼ってあることがわかりましたが、ここを一発で探り当てるのが多分大変。
「流氷に関しては、まずはここを見てください」というポータルサイトをしっかりと確立させることって大事ですね。
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私なりには調べてゆくうちに、第一管区海上保安部のホームページに『海氷情報センター』があるのを知って、ここが最も信頼できる流氷情報のように思いました。
【最新の海氷速報】 http://www1.kaiho.mlit.go.jp/KAN1/drift_ice/ice_chart/ice_calendar.html
しかし、"流氷"ではなく、"海氷"で検索しないとたどりつかないというのもこれまたわかりにくいものです。
「探せないあなたが悪い」と言われればそれまでですが、ことほど左様に分からない人に情報を伝達することは難しいというお話しでした。
改めて感じた教訓ですが、情報提供の際は、まず『ゲストがどんな情報を知りたがっているか』を想定して、その答えをポータルサイトになりうるサイトに分かりやすく貼れているかどうかをチェックしましょう。
情報が洪水のように溢れている今日、知りたい情報に短時間で的確にたどりつかせるためには、分かっている人だけでなく分かっていない人の意見もちゃんと聞きましょう。
自戒を込めて自分が関わっている事柄では、改善に努めようと思います。