今日は都市計画学会の総会がありました。
本来ならば東京に集まって昨年度事業の報告と今年度の事業計画、理事の交代などが議論され、併せて講演会などもセットされるところです。
我々理事は理事会が開催されるので東京へ集まることが求められますし、総会の後には懇親会も開かれて、全国の友人・知人たちと久しぶりに顔を合わせる絶好の機会のはずでした。
ところがご承知のように新型コロナウィルスが蔓延していることで、やはり人が集まる会合は自粛しようという判断が働き、一般会員が集まる形での総会は中止して議事は委任状で処理することに。
また理事会は今流行のZoomというネット会議システムを使って開催されることとなりました。
私はZoomはまだやったことがなかったので初めての経験です。
Zoomを使いこなして双方向で意見交換をするためにはパソコン周りにカメラ、スピーカーまたはイヤホン、マイクが必要です。
ところが今は世間中が在宅勤務やリモートワークになり、おまけに中国からの輸入が細っているためにカメラが一気に品薄になり大型家電ショップへ行っても売り切れ続出。
自宅の箱型パソコンではできないので、ちょっと型の古いのですが液晶画面の上に小さなカメラが付いているノートパソコンでZoomにチャレンジしました。
あらかじめ学会事務局からはメールでIDとパスワードが送られてきています。
会議が始まる30分くらい前から準備を始めて、会議には参加できたのですがカメラが機能していません。
画面には一度に25人の参加者の様子が映し出されていますが、カメラが使えていないのは私ともう一人だけ。私の顔のところには名前だけしか映し出されずちょっと恥ずかしい気がします。
ノートパソコン本体の設定を見てみましたが、ここではカメラ機能はONになっていてこれ以上のことはできません。
(このノートじゃ古いからだめなのかな~)と半分諦めながらキーボードの上にあるファンクションキーをよく見てみると、なにか目玉のような青いマークがあります。
(これなのか~?)とそのキーを押してみると…、おお!カメラが起動しました!
こんなところにカメラ機能のON-OFFスイッチがあるとはなんともわかりにくい。
しかしこれで無事に私の顔が映し出されて見えるようになりました。
声はブルートゥースのマイク付きイヤホンで聞き取ることも話すこともできていたので、これでようやくばっちりになりました。
自宅の自室でノートパソコンを開きながら会議に参加していましたが、会議の最中はもっぱら聞くだけで発言はほとんどありません。
唯一参加している人たちの挨拶の機会があって、そこで一言だけ発現しましたがあとはずっとだんまり。
あまり静かなので妻が「会議ってやっているの?」と覗きに来るほどでした(笑)。
今回の会議の参加者は32名ということで画面一枚には収まらなくて二枚に亘っての顔合わせとなりましたが、使ってみた実感として「なるほど、結構使えるものだなあ」という印象。
声と画面がそれほど遅れることもありませんし、声も案外はっきりと聞き取れました。
全国の人たちとの会議がこれでできるのなら、わざわざ飛行機代をかけて東京に集まる必要なんて本当にないような気がしてきました。
都市計画学会では今年の総会で会長が交代して新しい方になったのですが、都市のあるべき姿を研究する都市計画学会でありながら、都市に集まらなくても良い時代になろうとしているこの皮肉な形もまた研究の対象だ、というお話がありました。
ポストコロナの都市の姿はどうなるでしょう。
興味をもって勉強することにします。