昨日の都市計画学会の幹事会は久しぶりに参加者それぞれが自分の経験談を持ち寄って話し合う刺激的な時間でした。
ポストコロナウィルスの時代の都市は一体どうなるのか、ということについてもいろいろな議論あり。
これからは「人々が密集する都会を離れる人が増えて、その受け皿は地方になる」という予想から、「では地方はどんな準備をして待ち受けると良いのか」という展開に。
一人は「"コ・ワーキングスペース(co-working space)"という、誰もが使えるオフィス環境を用意して、ただの季節移住やバカンスではなく遠隔地で働いてもらえる人に来てもらうことが必要なのではないか」という持論。
一人は「ワーク(work)とバケーション(vacation)を足し合わせた"ワーケーション(workation)"という単語がある。働きながら身近なバケーションを楽しめるような働き方だ。ポストコロナのリモートワークの勧めや、すっかりしょぼくれてしまった旅行を応援する意味で、このワーケーションを受け入れる体制があると良いのではないか」と主張。
ある人は「そうは言っても、やはりワクチンが完成されてコロナが怖い病気ではなくなればやはり皆都市に戻ってきてまた都市への集中に戻るだろう。それには今から3年、5年、10年とかかるかもしれないが、過去のパンデミックもそれが制圧された後には都市の文化が復活している。やはり人間は互いに接することで互いにインスパイアされる生き物なのだと思う」と今のリモートは一過性だという意見もあり。
これらの中のどこかに答えがありそうですが、参加者の一人の知人は大手情報通信メーカーに勤めていて、「彼などは家でのリモートワークに全く抵抗がない」と断言していました。
また「ただし、家で働くためには条件があるのだそうです。それは仕事をするための専用の部屋があること、だとか窓は開けない、といったような一定のセキュリティを求めることなんだそうです」とも。
古い形に慣れた人が新しい仕事の仕方に移行するのは大変かもしれませんが、そもそもそれが当たり前として始まった人たちは全然平気な時代が来るのかもしれません。
古い常識で考えていては未来は開けませんね。
そろそろ引退の時期が近付いてきたようです(笑)。