北の心の開拓記  [小松正明ブログ]

 日々の暮らしの中には、きらりと輝く希望の物語があるはず。生涯学習的生き方の実践のつもりです。

北海道高校教育の地域連携の試み ~ ふるさと・みらい創生推進事業

2020-11-05 23:36:28 | Weblog

 

 高校の学習指導要領が改訂されて、再来年の4月から高校での地理A、地理Bが必履修の「地理総合」と選択の「地理探求」に替わるということになっています。

 私が所属する公益社団法人都市計画学会では、この地理総合の授業の中身の中に、

 C 持続可能な地域づくりと私たち
   (1) 自然環境と防災
   (2) 生活圏の調査と地域の展望

 という項目があり、これらが当学会の調査・研究内容と親和性があると感じています。

 そこで、高校の授業の支援をすることで、より効果を上げるような支援ができないかと検討し、学会内部に授業の参考になるようなプログラムを作成したり、授業成果の発表の場を作るなどの支援ができないかといった検討を始めました。

 道内でも北海道支部にこれらにあたるワーキンググループを作って様々な情報収集を始めています

 そんななか、北海道教育庁の事業に「北海道ふるさと・みらい創生推進事業」というものがあるのを知りました。

 これは、高校でキャリア教育や産業教育を推進するところを支援するということや、地域の課題を見つけ地域の自治体や企業等と共同した課題解決に取り組んで成果を地域社会に還元するといったことを目標に掲げた事業です。

 まさに地理総合の求めている地域の生活圏での課題を見つけて将来展望を描こうというものに繋がっていると感じます。

 そこで今回は北海道教育庁を訪問して、この事業の内容を教えてもらうことにしました。

 事前に連絡をしてご担当者に会うことができ、内容を親切に教えていただきました。

 特に「北海道ふるさと・みらい創生推進事業」は、職業教育に繋がるような「総合的なインターンシップの実践」と、農業における食品安全等を持続させる生産工程管理に取り組む「国際GAP教育」と、地域の基幹産業を支える人材育成のための事業提案を行う道立高校から指定校を選んだ「高等学校OPENプロジェクト」の三本柱からなっています。

 なかでも三番目の「高校OPENプロジェクト」は、地域の基幹産業を守るという切り口ながらまさに地域の課題に取り組んだ成果が示されています。

 また「国際GAP教育」と「高校OPENプロジェクト」の研究については、『全道フォーラム』という形で内容が発表され、その様子はyoutubeの動画でも見られるようになっています。

 ある意味、我々がやろうと考えている事柄を先行してやられている感じです。

 ところがこの事業はとりあえず3年目の今年度で終了の運びとなるとのことで、今後の在り方はまだ未定だそう。

 我々の活動ともつながりそうな要素がたくさんあることから、まずはこれらの動画を見たり研究内容を収集するところから始めて、我々自身の今後の方向性を探りたいところです。

 なにしろ教育の世界は奥が深いので、少しずつ内容を把握しつつ人脈を広げてゆかなくてはなりますまい。

 明日の高校生に夢と希望を与えるお手伝いができるでしょうか。

 北海道は広いぞ!

 

コメント
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