北の心の開拓記  [小松正明ブログ]

 日々の暮らしの中には、きらりと輝く希望の物語があるはず。生涯学習的生き方の実践のつもりです。

「互いの切磋琢磨」って社会人になると聞かなくなったような気がする

2020-11-25 23:32:20 | Weblog

 

 先日会ったある大学の先生との会話。

「先生、コロナが続くとリモート授業が多くなっているんですか?」
「いや、うちはもう対面授業に戻しているよ」

「へー、コロナ対策はどうされているんですか」
「淡々とやってます。でもマスクに手洗いなど、基本的なことをきっちりやって、密を避けながらなら、そうそう広がらないんじゃないかな」

「リモート授業での学生さんたちの反応はどうですか」
「うん、授業もオンデマンドで録画した授業を自由に見られるようにしているんだけど、そうすると、理解できるまで何度も見る学生と、適当に出席してビデオも見たことにしておけば良いという対応をする学生で成績の差が大きくなりますね」

「ははあ、他の大学の知り合いの先生も同じようなことを言ってました。でもオンラインだから伸びるとか、だから伸びない、なんてことはありますか?」
「僕はそれよりも、学生が友達同士で教え合ったり切磋琢磨したりする効果ってかなりあると思うんです」

「ほほう」
「だから、友達に会わずに画面だけ見て授業内容を理解するやり方よりも、友達同士で『ここを教えてくれ』と言って互いに理解の足りないところを補い合う方が伸びる、と思っているんです。だから対面授業にもそういう意味があるんじゃないかなあ」

 学生によっては「リモート授業の方が良い」という人と、「対面の方が良い」という人の両方がいるようですが、いずれにしてもコロナ前を懐かしんでも仕方がありません。

 今この状況でどんなやり方で自分の目標を達成してゆくのかを前向きに考える方が良いですよね。

 「友達同士の切磋琢磨」って言葉を聞いたときに、内心(ああ、青春だなあ)と思いました。

 社会人になるとそういうことって少なくなりますね。

 若い学生に接していられる教師という仕事は、気持ちが若くいられるような気がします。

コメント
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