凍てつく道東の風の中、新しい舗装材の試験施工を行いました。
お手伝いいただく地元の建設業者さんからは、「雪が降ったら、予定の作業員は皆除雪車で出動しますのでお手伝いできませんよ」という事前の条件がついていましたが、積もるような雪はなくなんとか施工にこぎつけました。
現場は国道にかかる小さな橋の前後ということで、片側交互通行の規制をかけて一車線の中で施工します。
道路にかかる橋は、コンクリートにせよ鉄橋にせよ、温度によって橋の長さが伸び縮みします。
もちろん橋と土の道路の接点にはジョイントと呼ばれる伸び縮みがあっても橋が落ちないような部品が組み込まれているのですが、この前後は車の振動を一番受けやすい部分なので普通のアスファルト舗装が一番傷みやすいところです。
そのためしばしばアスファルト舗装が壊れて穴が開いて段差を生じます。
それも場所によっては結構大きな穴になり、振動もかなりひどくなります。
今回はその部分を補修してなおかつ耐久性も良い合材をあらたに開発しててみました。
施工後はとりあえず段差の解消ができましたが、これがこの冬の寒さを超えて持つのかどうか、さらには除雪車が走る中ではがされてしまわずにのこっているかどうか、現実的に使えるのかどうかが問われます。
北海道の暮らしを様々な角度から支える道路の品質の向上は、永遠の課題です。
当社の技術スタッフも明日の日本をよりよくするよう頑張っています。
まずはこの冬の様子を見守っていくつもりです。