北の心の開拓記  [小松正明ブログ]

 日々の暮らしの中には、きらりと輝く希望の物語があるはず。生涯学習的生き方の実践のつもりです。

簡潔明瞭な文章のための5つのコツ

2013-12-26 23:43:43 | Weblog

 

 長くブログを書いている内に気がついて実践している、『簡潔明瞭な文章を書く5つのコツ』をご紹介しようと思います。

 私自身、普段こういうことに気をつけて文章を書いているつもりですが、本当にそうかというご判断は皆さんにお任せします。 


(1)この一点だけは伝えたい、というポイントだけはしっかりイメージする。

 まず何か文章を書くと言うことは、文字で伝えたいことがあるわけですから、結局何を伝えたいのか、ということは終始意識しておかないといけない、ということ。

 読み返してみて、必要でない余計な周辺情報や細かい描写が多いと思ったら削除してみるとすっきりすると思います。


(2)主語と述語が合っているかを確認する。

 特に修飾語をたくさんつけた主語になると、述語である動詞が正しい組み合わせになっているかどうかが分かりにくくなります。

 主語と述語だけを取り出して、それらが正しく合っているかどうかをチェックしましょう。

 特に日本語は、しばしば主語のない文章が出てきますが、主語をそのたびに書くと小うるさくもなるので注意が必要です。


(3)文章は短くリズムも意識。ちょっと長い文章は二つに分けてしまう。

 これに対して役人の書く公文書は、絶対に間違えられないという制約があるので、リズムや読みやすさを犠牲にしてとにかく正確さを期す文章になっています。
 
 しかしそのため単語を羅列しなくてはならなかったりして延々と長い文章が続きます。

 文章の意味は正確なのですが、簡潔明瞭な文章にはほど遠くなるのは仕方のないところ。

 自由な表現が許されるのならば、できるだけ一文は短くすることを心がけ、「しかし」とか「さらに」などの接続詞で文章をつないでいる場合は、そこで切ってしまって二つの文章にしてしまうほうが良いでしょう。

 また、「長い文章を書けることが文章力だ」と思っている人も多く、そういうことはなくて、長い文章による表現の必要があれば良いですが、そうでなければ短い文章の方が簡潔明瞭になります。


(4)体言止めなどを有効に使って、文章の末尾が同じになるのを避ける。

 特に文章を「です・ます」調で書くと、文章の末尾のバリエーションが少なくて困ります。

 …ます。
 …です。
 …します。

 と「です・ます」で終わる文章が続いたりすると、幼稚に見えてしまいます。そこでこういう場合は真ん中の二行目を体言止めにするなどしてリズムに変化をつけてみましょう。

  

(5)会話形式を有効に使う。

 一人称の文章が続くとこれも単調になるので、そういうときは「 」書きで会話のやり取りをいれて変化を持たせます。

 意味が伝われば架空のやり取りでも良いのです。

 なお、「 」の会話で始めるときは文頭の一マスをあけないとか、「 」の中の末尾に「読点(。)」はいらないなど、ちょっとしたルールもあるので、こうしたことも気にしておいた方が良いでしょう。


   ◆   


 いかがでしょう。「なんだそんなことか」と思うかもしれませんが、これらに気をつけるだけですっきりした文章になると思います。

 私が上手だと思うのは「ローマ人の物語」の著書塩野七生さんの文章。(←体言止め)

 この方の文章は一文が短くてリズミカルで読みやすいので私にとっては格好のお手本です。

 良い手本を持つことは、困った時に読み返すことで調子を整える効果があると思います。ぜひお試しあれ。
 

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