北の心の開拓記  [小松正明ブログ]

 日々の暮らしの中には、きらりと輝く希望の物語があるはず。生涯学習的生き方の実践のつもりです。

根性を育成するには

2017-07-20 23:52:06 | Weblog

 

 昨夜は旭川で宿泊をして、今日は朝から知り合いのところを回りながら南下して札幌へと戻ってきました。

 昨夜の舗装協会会員企業との懇談会は現場最前線の様々な事情を知るうえで大変有益な会合でした。

 どの企業も、やはり人の問題では苦労をしている様子がうかがえます。

「採用しても辞めてしまうときに、『こういう仕事だとは思わなかった』と言い残して辞めていくんですけど、『では君は何をしたかったの?』と訊くと、なにやら違う仕事のことを話す。でもではそれで続くのかなあ、とちょっと疑いたくなるんです」

 やりたい仕事を本当にやれている人なんてどれくらいいるのか、と思いたいのですが、仕事の内容よりも待遇面ではやはり不満を持つ人が多いよう。

「昔の同級生たちから遊びに誘われるのがだいたい週末で、建設業で仕事をしていると、夏場はまずそれに応えられない、ということが続くことで心が折れる若者が出てくる」ということもあるようです。

 そんな中、ある企業の社長さんがこんなことを言っていました。

「見ていると若い人の中にも目を引くような立派な子もいるんです。で、そういう子のことを調べてみると、みんな親が建設業なんです。逆に、志半ばで辞めて行っちゃう子の親はサラリーマンが多い」
「へえ」

「だから会社では、『もしも新規採用で子を選べるんだったら、親が建設業の子を選びなさいよ』と言っています。やっぱり苦労している親の背中を見ていると、無形の教育になっているんでしょうかね」

 
 教育って、知識を与えるということもありますが、意欲ややる気や根性を育てるという側面もあります。しかしそれは教科書には書いていないことなのかも。

 意欲ってどうやって育てられるのでしょうね。誰かコツを知っている方がいたら教えてくださいませんか。

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「いないことを証明せよ」に疲弊する

2017-07-19 23:48:28 | Weblog

 

 その昔、札幌市南区の滝野すずらん丘陵公園事務所の所長をしていた時代に、公園内でヒグマが目撃されるという事件がありました。

 このときはすぐに閉園をして、園内にいた利用者の皆さんに園内放送で、速やかに退園していただくよう促し、安全が確かめられるまで開園しない、という措置を取りました。

 一見、真っ当な対応のように思えますが、困ったのは、ハンターや熊の研究家を招いて園内を見てもらったにしても、「どうやったら園内に熊がいないということを証明できるのか」ということでした。

 ハンターの方は公園内の植生を見た時点で、「ああ、もう熊はここにはいないよ。いつくような実のなる木、があるわけではないし、子離れ熊の冒険という彼らの行動パターンに近いものを感じるからね」とおっしゃってくれたのですが、それもかなり高い可能性とは思いつつ、「本当にいないのか?絶対にいないと証明できるのか?」と突っ込まれるとそこまでの確信は持てませんでした。

 このときは、人が歩く園路の脇を数メートル幅で下草を刈って、熊が隠れられそうな場所を少なくして、それでも園内で目撃されることがない、ということをもって、安全宣言としましたが、この「クマがいないことを証明せよ」という問いは非常に苦しい問題だったことを今でも思い出します。


       ◆  


 今日は昨日に引き続いて、旭川でわが舗装事業協会の会員企業との意見交換会を開催しました。

 現場の話を聞いていると、工事を受注した業者さんの現場代理人は実にいろいろな苦労をし、ある意味理不尽な要求にも時間を取られながら応えようとしていることが分かります。

 ある業者さんは、現場監督からこんな問いかけを受けたそうです。

「お宅で使っている下請け業者が、どこも指名停止を受けていないということを証明できますか?」と。

 指名停止を受けた業者ならば、発注官庁から発行される処分に関する文書を探せば分かりそうなもので、こういう答えを見つける流れがイメージできる作業であれば、単純にその作業をすれば良いというところです。

 ところが「どこも指名停止を受けていないことを示せ」と言われると、私が経験した「園内に熊がいないことを証明せよ」に似た、『悪魔の証明』に思えます。

 このときの現場代理人さんは、多くの発注官庁の公表資料をネットで取れるだけ取って、「該当者なし」という資料を作ったようですが、これなどは、舗装工事において品質の良い成果品を作る、という主目的からはかけ離れた要求に感じられます。

 問いかけた方は、問題がなければ「そうか」で終わるような確認であっても、問いを受けてそれを証明する資料作りのために、ある種不毛ともいえる作業時間をこなさなくてはならず、それが残業につながるとすれば、今日の働き方改革で労働者の待遇を向上させるような動きとは相いれない要求に思えます。

 この一事例に限らず、「そんなことまで要求されるのか?」と思うような事例って数が多いのです。

 発注者の側も、受注する側と力を合わせて連係プレーで良いものを作るというのが本来の姿のはずですが、発注者に嫌われたりすると後々面倒だ、という忖度が働くのも人の世の常です。

 せめて、「これは正当な要求だろうか、過剰だろうか」という自問自答を繰り返してみてから要求や指示を出す、という心構えを持ってもらいたいものだ、と願います。

 労働者が疲弊して心が折れて、この世界から消えてゆくなんてことがあって良いわけはありません。

 人材も有限の資源です。無駄遣いはしない方がよろしいのです。

 

 

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妻と子の力

2017-07-18 23:17:23 | Weblog

 

 以前友人から聞いた話。

 何人かのチームで冬山登山をするときには天候が悪化したりして、行くか戻るかの判断に迷う瞬間があります。

 そんなときに必ず生きて帰ってくる秘策があるというのです。

「死なずに必ず生きて帰ってくる秘策ってなんですか?」
「それはね…、チームに妻帯者をいれること、なんですよ」

「それは結婚している人なら無茶をしないという事ですか?」
「そう!独身で血気盛んな若者だけのチームだったらつい無理をしてしまうことがあるのですが、妻帯者は死ぬ可能性のある冒険を避けるというわけです。それが死なずに帰ってくる秘策なんですよ」


          ◆  


 今日からは、毎年この時期恒例の、舗装協会の地区集会の始まりです。

 これは、協会の幹部の皆さんと道内各地区の会員との意見交換会を行うものです。

 札幌の事務局が情報を得たり感じていることを資料で紹介して、会員企業からは、現場最前線の声を聴かせてもらいます。

 各企業の悩みごとの多くはやはり人の問題。若い人はなかなか入ってこないし、入っても辞めて行ってしまう人が多いと言います。

 そんな中、ある企業の社長さんがこういう発言をしました。

「うちでも昨年作業員を8人雇い入れました。若い人は辞める人が多いかもしれませんが、うちは8人のなかで辞めたのは1人です。辞めない人たちはなぜかというと、皆結婚して子供がいる。家庭を持っていて子供さんがいるということで、簡単には辞めません。そういう責任感ってやっぱりあるんだと思うんです」

 結婚そのものは個人の自由とはいえ、社会的な責任を強くする営みです。

 社員の定着のためには、各企業、業界、公共事業の発注方法など、社会として取り組まなくてはいけない課題は多いのですが、個人の人生観も大きく影響しますね。

 ちょっと考えることの多い意見交換会でした。

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アサガオの苦い思い出

2017-07-17 23:41:08 | Weblog

 

 今日はほぼ一日、孫のお相手でした。

 娘が「用事があって、一日家を空ける」ということが分かり、「孫はどうするの?」と訊くと「旦那さんに面倒を見てもらうことにした」というので、それでは婿さんがさぞ大変だろうと、男親一人での子育ての応援をかってでたのです。

 昼前に来てもらって、ピザを焼いて昼食を一緒に食べていると、修理に出していたパソコンショップから「とりあえず直りました」という電話がありました。

「じゃあみんなでドライブ方々、パソコンを取りに行き、ショップの近くにある大型ショッピングセンターで買い物をしよう、ということになって、ショッピングセンターで夕食の餃子づくりのための材料を買ってきました。

 返ってきてから孫に、家でプランターで育てているトマトが二つだけ赤くなったのを、一つずつ取らせてあげたら大喜び。

 こうやって、いざと言うときに親の家に来ることを孫にも当たり前に思ってもらえるという事はとても大事なことです。


 実は私は小学校低学年くらいの時に、母方の祖父母の家に両親と弟・妹の五人で遊びに行ったことがあって、そのときに窓のハエをたたこうとして朝顔型の便器に足をかけたところ、便器を壊してしまった、という苦い記憶があります。

 祖父母は、「あらあら、いいんだよ」と優しく言ってくれたのですが、自分の中でそれが「申し訳ないことをした」というトラウマになって、しばらく祖父母の家に行けない年が続いたことがありました。

 ようやく行けるようになったのは大学に入ってからのことで、心の傷って実はいろいろなことに気を萎えさせるような大きなものだ、という思いがあるのです。

 自分が行かないことで、祖父母に悲しい思いをさせたのではないか、と今でも悔やむことがあるのですが、当時はどうしようもなかった、というのも本音。


 皆さま、いよいよ夏休みが近づいて、子供や孫が遊びに来ることもあるかもしれません。

 子供や孫のいたずらや失敗に対して、過度な叱責は逆効果になることがある、と頭の片隅に置いておいてくださいね。

 子供や孫のために、楽しい夏休みを迎えましょう。
 

 

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「何でもあり」の前に一呼吸

2017-07-16 23:55:55 | Weblog

 

 最近の日本社会を見ていると、本当に「何でもあり」の世界になってきた気がします。

 資本主義の元祖と目されているアダム・スミスがその著書「国富論」の中で「見えざる手」なんて言ったために、経済社会には自浄能力と自然淘汰があって、物事は落ち着くところに落ち着くと思っている人が増えたのでしょうか。

 政治もマスコミも社会も、「後で国民や社会の審判を受け」れば、まずはなんでもやってみればよい、と思っているかのようで、自己規制とか道徳とか品格といった言葉の意味が失われているような気がします。

 ネットは批判精神を持つ市民の武器になり、匿名性が社会の武器になったこともありましたが、今や実名で責任ある発言でなければ信じられない時代になりつつあります。

 それに、読む側の方も、記事を読んでカッとしたら、すぐ拡散するのではなくて、「ああ、この私をムカッとさせるように上手に書いているんだな、なるほどね」とそもそもを疑って俯瞰できるような能力が必要に思います。

 かつて掛川で仕えた榛村市長さんは、15分以上話をするときは必ずレジメを作って聴衆に配りました。

「自信のない政治家は自分の考えを文字にはせずに、その場限りの空中に消えてしまう言葉でしか語らないんだ」と言っていました。

 今や言葉を実名で書いても、矛盾があっても後から説明しないというのでは、まさに「何でもあり」だなあ、と思います。


        ◆    


 そもそもアダム・スミス先生は、53歳で国富論を書くはるか前の36歳で「道徳感情論」という本を出版し、「人間のさまざまな共感の心が作用し合った結果として社会秩序が形成される」と考えていたようです。

 今や面白がってトランプ大統領の言うような「フェイクニュース(偽情報)」を平気で流す人もいて、読む側も情報の信ぴょう性を判断せずに拡散させたりすると、責任論も出始めています。

 せめて200年も前に書かれた本の時代を省みて、社会の秩序が形成される方向に働くと良いのですがね。
 
 何でもありで後から謝るっていうのは、もう少し事前に自己規制できないものか、と思う今日この頃。

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納涼浴衣でエアコウアワー ~ この日が待ち遠しくて「じれったい」

2017-07-15 23:58:58 | Weblog

 

 今夜は仕事や立場や地位を超えて気の合った仲間たちが集う納涼パーティ。

 毎年この時期は、超絶ギタープレイヤー、ハシモトコウさんによる「納涼ハシモトコウアワー」が開催されていて、夏は浴衣で集まるというのがだんだん恒例化してきていたもの。

 ところが諸事情によりハシモトコウアワーが開催されないという知らせに、某巨大マスコミの社長A氏が激怒。

「ネットで買った俺の浴衣をどうしてくれる!」と使える限りの個人的人脈を駆使して、政界、官界、業界からの有志を募り、「エアコウアワー」と銘打ったパーティを開催したのでした。

 土曜の夜も札幌は暑い。でも浴衣でくれば会費500円引きという甘い企画に誘われて私も義父の浴衣を借りて参加してきました。

 会えば懐かしい仲間がいるこのパーティ。開催趣旨は、納涼、快気祝い、昇進祝い、応援のエールと様々ですが、いざ来てみるといつも新しい出会いもあります。

 同じ時間を共有して思い出を作れる素敵な時間でした。


        ◆

 今回のエアアワーの目玉企画は、選ばれた有志8組による紅白歌合戦。

 もちろん8組の歌う歌は演歌、昭和歌謡、アイドル路線と全てバラバラですが、伴奏はすべてハシモトコウさんによるギター一本という無茶ぶりな企画。

 参加者全員キーは違うし伴奏のつくりも違えど、どんなオーダーにもハシモトさんの「お任せください(ニヤリ)」で片が付いてしまいます。

 私には最初、「小松さん、稚内で歌っていた『あの鐘を鳴らすのはあなた』を歌ってよ(by Aさん)」というオーダーが来ましたが、「僕、何番目ですか?」と訊くと「ん?トップバッター」とのこと。

「トップバッターが、NHK紅白のトリの歌は歌えないでしょう」と数あるレパートリーの中から曲を考えます。

 トップバッターの選曲に求められる要素があるとすれば、「盛り上がる」「曲がむやみに長くない」、そして「新しいギタープレイを引き出す」と考えて、いうことで、安全地帯の『じれったい』を選曲しました。

 これだと最初にわあわあやるにはちょうど良い曲ですし、事前の音合わせでも、ネットにある様々なカバープレイヤーの演奏を参考に、ハシモトコウさんは、自らのギターの演奏を録音してそれを伴奏としてループでぐるぐる流しながら別なプレイをするという技術を見せてくれました。

 ギター一台なのに、音は二台のギターに聞こえるという超絶技。自分のためだけにハシモトコウさんがギターを弾いてくれるというのはなかなかにないことで、実に光栄でした。


        ◆


 エアコウアワー第一回紅白歌合戦は、厳正なる審査の結果紅組の優勝。白組有志は次回のリベンジを決意したのでした。

 とても楽しいひと時を企画し、刷り物から映像まで裏方作業をしてくれた実行委員会の皆様、参加してくださった皆様、そして今回もクリエイティブな超絶演奏を聞かせてくれたハシモトコウさんに心から感謝いたします。ありがとうございました。

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応接室へどうぞ

2017-07-14 23:27:00 | Weblog

 

 いやはや暑いですね。

 私の職場のオフィスはマンションの五階にあります。エアコンがないので日中は窓を開けていますが、さすがに今日あたりは入ってくる風も熱風で涼しくはなりません。なんとかならんものか。

 さて、うちの知り合いのオフィスでの出来事なのですが、知り合いの印刷所の方が打合せのために訪ねてきたのだそう。

 オフィスには女性が二人いて、一人は厨房で作業をしていてもう一人の方が来訪者の様子を見ていました。

 来訪者と事務所の方は応接室に移動したので、厨房から「お客様は何人ですか?」と声を掛けられたので、「二人いらっしゃいましたよ」と答えます。

(じゃあうちのスタッフと併せて、お茶は三つね)と思い、厨房にいた女性は冷たい麦茶を注いだコップを三つお盆にのせて応接室に運んでいきました。


         ◆


 お茶を運びに行った女性が帰ってくると、彼女は怪訝な顔で、「応接室には二人しかいませんでしたよ…」と言います。

 来訪者の姿を見ていた女性の方は、「え?いつもの方の後ろに、今日はちょっとお年の方と一緒なんだな、と思っていたら、うちのスタッフと一緒にその二人が応接室に入って行ったんですけど…」

「いや…、だって…」

 打ち合わせが終わった後、応接室から出てきたのは二人。入っていったはずの初老のおじさんはとうとう出てこなかったそうです。

 さてさて、あのおじさんは、人についてきたのかそれともそこのオフィスが気になったのか。

 出てこなかったおじさんは今どこにいるんでしょうねえ。

 あなたの職場にも応接室はありますか?

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暑い夏を乗り切るには

2017-07-13 23:35:03 | Weblog

 

 札幌にしてはさすがに暑い日が続きます。

 職場の冷蔵庫に入っていたアイスキャンデーを見つけて、「これ幸い」とかぶりつきましたが、食べるより先に溶け始めて、甘い汁が書類の上にポタリ。

「わー、まずい!」

 扇風機の風は温風になり、キャンデーを溶かす効果抜群でした。いやはや。


        ◆  


 晴れの日が続いているので今週は自転車通勤の毎日。一見風を受けながら疾走するのは涼しそうに思えますが、走っている最中でも信号で止まるときなどは日陰を探したくなるほどのジリジリした暑さです。

 そして目的地に到着した後には、体中から汗がどっと噴き出してきます。

 夕方帰って来る時もまだ気温が下がりきらず、家に着いたらリュックを背負う背中を中心に汗まみれ。夕食を食べる前にまずシャワーを浴びずにはいられません。

 それでもさすがは札幌です。夜になると気温も22~23℃くらいには下がるので、窓を開けていれば涼しい風が入ってきて、夜寝るときには窓を開けてはいられません。

 いくら日中は暑くても、夜はしっかりと寝られるのが東京と違うところで、体力も温存できています。

 まだ七月半ばでこの暑さというのはさすがに異常ですが、いよいよ本格的な夏の到来はすぐそこ。

 美味しい蕎麦粉を仕入れて、うまい蕎麦と、渓流の釣りで暑い夏を乗り切りましょうか。

 早く夏休み前の、大人の宿題をかたづけてしまわねば。

 来週からは道内各所への出張が続きます。
 

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「嵐」が来ると吹っ飛びそう

2017-07-12 23:16:46 | Weblog

 

 私が所属している都市計画学会というところで、今年は北海道で全国大会が開催される順番となっています。

 そのための準備は約一年前から進めていて、4月以降は着実に組織固めをしたり、役割分担を決めたりしてきました。

 日程は11月18~19日の土・日ということで東京の本部とも調整をしており、私が担当するエクスカーションはその前日の17日の金曜日ということにしてあります。

 今日の夜はその打ち合わせ会議があって、会場やポスター、歓迎会、そして私が担当するエクスカーションも含めて担当を決め、いいところまで話が進みました。

 一定の方向性がまとまりかけて、そろそろ会議を終えようかというときに、集まった中の一人が手を挙げて、「そういえば、言ってよいかどうかわかりませんが、私たちのイベントと同じ時期にアイドルグループ『嵐』のコンサートが札幌ドームであるみたいですねー」

 それを聞いて、一同一斉に「えーーーーーーーーーー!!!」

 嵐のコンサートが札幌で行われるということは、全国からファンが札幌へ殺到することを意味します。

 過去のコンサートでも、札幌の宿はすべて満室になり、隣の市の小樽はおろか、旭川や洞爺湖のホテルまで行かないと泊まれないというほどの超絶人気ぶり。

「おいおいおい!これじゃ、同じ日に学会を開催してもみんな来れないし、来ても泊まれないじゃないか!」

 気の利いた人はすぐにスマホで札幌市内のホテルを検索して、「あー、だめですね。どこもみんな満室です!」と悲痛な叫び。

「空いているところはない?」
「20万円のスイートルームなら空いてますが…、あとはカプセルホテル」
「うーーーん!」

 これでは大勢の人たちが札幌へきて泊まるというのはとても無理な状態です。

「これはもう学会の日をずらすしかないんじゃないかな?」
「もう以前の広報で日程は一度お知らせしていますよね」
「でも、このままの日程ではホテルがないか、何十万円もかかるかもしれませんよ、というしかありませんね」

 これはもう今日は結論が出ません。

 明日以降に東京の本部と相談して、対応を考えることにしましたが、日程をずらすしか答えはないような気がします。

 ネットで調べると、嵐のコンサートの予定が公表されていました。

 やれやれ、嵐が来るといろいろなものが吹き飛びます(笑)  

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一本のキュウリから学ぶこと

2017-07-11 23:37:09 | Weblog

 我が家のプランター栽培のキュウリがようやく収穫できるようになってきました。

 とりあえず3種類を1本ずつ植えて、様子を見ているのですが、3本ともそれなりにすくすく育ってきていました。

 ところが一本の葉にうどんこ病と思しき症状が出始めました。薬剤も散布しましたが、うどんこ病の原因のカビに侵された葉は除去するしかありません。

 多少の収穫を犠牲にしても、とりあえず病原を断つことを選択し、その後はなんとかもちなおしています。

 店に並んでいるキュウリについては品種なんてほとんど考えませんが、身近なところで作ると、たかがキュウリ一本でも棘が多くてチクチクするものや、歯ごたえの良いものなど、微妙に性格が表れて面白く感じます。

 去年はなんとなく練習のつもりで作ってみたのを、今年は少し本格的に力を入れてみました。

 本を読んだりネットで栽培知識を取り入れてみたりしましたが、やはり知らないことって多いもの。

 たとえばキュウリの果実は夜間に太るので、夕方以降に潅水したほうが良いとか、トマトは最初の果房にうまく実をつけないとその後の着果が悪いとか。

 知識を習得するためにはいろいろな情報を仕入れて、新しく知ったことはノートに書きだして整理しておくと良い。

 なんだこれなんて、小学校の時の学習の態度そのものじゃないですか。

 子供のうちに、新しいことに対する学習の仕方を身に着けておくと終生役に立つものだということですね。

 これもまた生涯学習なり。

 

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