昨夜は旭川で宿泊をして、今日は朝から知り合いのところを回りながら南下して札幌へと戻ってきました。
昨夜の舗装協会会員企業との懇談会は現場最前線の様々な事情を知るうえで大変有益な会合でした。
どの企業も、やはり人の問題では苦労をしている様子がうかがえます。
「採用しても辞めてしまうときに、『こういう仕事だとは思わなかった』と言い残して辞めていくんですけど、『では君は何をしたかったの?』と訊くと、なにやら違う仕事のことを話す。でもではそれで続くのかなあ、とちょっと疑いたくなるんです」
やりたい仕事を本当にやれている人なんてどれくらいいるのか、と思いたいのですが、仕事の内容よりも待遇面ではやはり不満を持つ人が多いよう。
「昔の同級生たちから遊びに誘われるのがだいたい週末で、建設業で仕事をしていると、夏場はまずそれに応えられない、ということが続くことで心が折れる若者が出てくる」ということもあるようです。
そんな中、ある企業の社長さんがこんなことを言っていました。
「見ていると若い人の中にも目を引くような立派な子もいるんです。で、そういう子のことを調べてみると、みんな親が建設業なんです。逆に、志半ばで辞めて行っちゃう子の親はサラリーマンが多い」
「へえ」
「だから会社では、『もしも新規採用で子を選べるんだったら、親が建設業の子を選びなさいよ』と言っています。やっぱり苦労している親の背中を見ていると、無形の教育になっているんでしょうかね」
教育って、知識を与えるということもありますが、意欲ややる気や根性を育てるという側面もあります。しかしそれは教科書には書いていないことなのかも。
意欲ってどうやって育てられるのでしょうね。誰かコツを知っている方がいたら教えてくださいませんか。