ライフスタイルプロデューサー浜野安弘さんが主演・監督した映画「Teton-山の声」の特別上映会&トークショーが札幌で開かれて観てきました。
アメリカのワイオミング州にあるグランドティトン国立公園にログハウスを建て、30年間にわたって毎夏そこで一か月を過ごしたことで初めてわかる自然とは何かというフィーリング。
「"知る"ではなく"感じる"こと」の大切さを、身をもって体験した浜野さんだから言える、現代を生きる人たちへの警鐘です。
彼はアメリカの自然、風景、そして川の魚に魅せられて、アメリカで暮らしてみるということに身を置きました。
そこでの数々の出会いが、結果としてライフスタイルプロデューサーとしての彼の活躍の場をさらに広げることになりましたが、それよりも彼は、「ここで暮らしてみて初めて感じられることが大事なんだ」と言います。
その彼が、「最近のアメリカ、そしてここグランドティトンも何かが変わってきたことを感じる」と言い、それまでフィラフィッシングを楽しんでいた裏の川の環境が変わってきたことや、魚が大量に死んだことなどから、30年間にわたって夏を過ごしてきたこの家を売り、アメリカの拠点を去ることにします。
今日の映画「Teton-山の声」は、その彼の心の葛藤を追ったドキュメンタリー映画です。
彼は「一流と高級の違いが分かりますか?」と問います。
「高級は金で買えるんです。でも一流は金では買えない、それは遊びでもなんでも長年にわたって極めつくしてこそ達せられる境地ですから。だから一流を目指しましょう」
「生きること」とは何か、「暮らすということ」とは何か、「一流であるとはどういうことか」。そんなことを改めて感じる1時間の映画とトークショーでした。
凡人にはできない生き方でしょうが、ある種の憧れではありますねえ。