札幌で開拓時代の建物を探そうと思ったら、札幌軟石を使った建物を探せばよろしい。
札幌軟石と言うのは、4万年ほど前に支笏湖を作った火山活動によって発生した噴出物が固まって比較的柔らかい凝灰岩となったもの。
明治時代初期にお雇い外国人がこの石の柔らかくて切り出しが容易なことやそれでいて保温性があるといった特徴に目をつけて、開拓時代の多くの建物に使われました。
ただ、比較的こじんまりした建物や蔵などに用いられたことで、現代の都市開発の波に飲み込まれ、年々姿を消しているのも事実です。
北海道らしさ、札幌らしさとは何か、と言われたら、建築の歴史や景観の歴史として軟石が一つの時代を作り上げたことは事実です。
高いビルにはさまれた石造りの小さな蔵こそ、札幌の景観の原点です。
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そんなわけで、わが日本都市計画学会北海道支部ではこの度、北海道支部ができてから十周年の記念として7月27日(木)に記念シンポジウムを開催します。
テーマは「軟石を生かしたまちづくり」で、午後に軟石を切り出している現場を見学し、夜の部では講演とパネルディスカッションを行います。
私もパネルディスカッションのコーディネーターを仰せつかっており、登壇してくださる皆さんの話を広げたり深めたりできるよう努めます。興味とお時間のある方のご参加をお待ちしています。
詳細は下記の都市計画学会北海道支部のホームページに掲載されていますが、申込先は私の職場になっています。
なんでも自分たちでやらないとなかなか回らないのが小所帯の悲しいところ(笑)。
終わった後には懇親会も予定しています。それまでの話をさらに深めるにはこういう時間が必要なのです。
では会場でお会いいたしましょう。
【10周年記念シンポジウム 軟石のまちづくり】
【日時】平成29年7月27日(木)18:15~20:45 (見学会14:30~)
※講演会後に懇親会(会費制)を予定しております。
懇親会参加を申し込まれた方には、当日、詳細をお知らせいたします。
【会場】教育文化会館 3階 301会議室
札幌市中央区北1条西13丁目 (011-271-5821)
【参加費】無 料 (見学会:定員45名、講演会:定員100名)
【プログラム】
14:30~17:45 現場見学会
見学会箇所 :
「石山緑地、ぽすとかん、札幌軟石採掘所、旧控訴院(札幌資料館)」
18:15~20:45
講演会 (講演会のみの参加も可能です)
基 調 講 演 :
「北海道の軟石文化」
講師 :
軟石文化を語る会 佐藤 俊義 氏
パネルディスカッション:
「軟石を生かした、これからのまちづくり」
パネリスト :
軟石文化を語る会 佐藤 俊義 氏
軟石や代表 小原 恵 氏
コメンテーター :
NPO法人歴史的地域資産研究機構代表 角 幸博 氏
コーディネーター :
都市計画学会北海道支部副支部長 小松 正明 氏
【問い合わせ・申し込み先】 締め切り7月18日(火)
公益社団法人 日本都市計画学会北海道支部
副支部長 小松 正明
(一社)北海道舗装事業協会
TEL : (011)222-1921(代表) FAX :(011)232-3823
E-mail: hpcsenmu@hoso-jigyo.or.jp
参加申込書に必要事項をご記入いただき、申し込み先までメールで(不可能な場合のみFAXで)お申し込みください。
※参加申込書・シンポジウムの詳細については、シンポジウムチラシ(PDF)をご覧ください。
ホームページアドレス http://www.cpij-hokkaido.jp/
