今夜は仕事や立場や地位を超えて気の合った仲間たちが集う納涼パーティ。
毎年この時期は、超絶ギタープレイヤー、ハシモトコウさんによる「納涼ハシモトコウアワー」が開催されていて、夏は浴衣で集まるというのがだんだん恒例化してきていたもの。
ところが諸事情によりハシモトコウアワーが開催されないという知らせに、某巨大マスコミの社長A氏が激怒。
「ネットで買った俺の浴衣をどうしてくれる!」と使える限りの個人的人脈を駆使して、政界、官界、業界からの有志を募り、「エアコウアワー」と銘打ったパーティを開催したのでした。
土曜の夜も札幌は暑い。でも浴衣でくれば会費500円引きという甘い企画に誘われて私も義父の浴衣を借りて参加してきました。
会えば懐かしい仲間がいるこのパーティ。開催趣旨は、納涼、快気祝い、昇進祝い、応援のエールと様々ですが、いざ来てみるといつも新しい出会いもあります。
同じ時間を共有して思い出を作れる素敵な時間でした。
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今回のエアアワーの目玉企画は、選ばれた有志8組による紅白歌合戦。
もちろん8組の歌う歌は演歌、昭和歌謡、アイドル路線と全てバラバラですが、伴奏はすべてハシモトコウさんによるギター一本という無茶ぶりな企画。
参加者全員キーは違うし伴奏のつくりも違えど、どんなオーダーにもハシモトさんの「お任せください(ニヤリ)」で片が付いてしまいます。
私には最初、「小松さん、稚内で歌っていた『あの鐘を鳴らすのはあなた』を歌ってよ(by Aさん)」というオーダーが来ましたが、「僕、何番目ですか?」と訊くと「ん?トップバッター」とのこと。
「トップバッターが、NHK紅白のトリの歌は歌えないでしょう」と数あるレパートリーの中から曲を考えます。
トップバッターの選曲に求められる要素があるとすれば、「盛り上がる」「曲がむやみに長くない」、そして「新しいギタープレイを引き出す」と考えて、いうことで、安全地帯の『じれったい』を選曲しました。
これだと最初にわあわあやるにはちょうど良い曲ですし、事前の音合わせでも、ネットにある様々なカバープレイヤーの演奏を参考に、ハシモトコウさんは、自らのギターの演奏を録音してそれを伴奏としてループでぐるぐる流しながら別なプレイをするという技術を見せてくれました。
ギター一台なのに、音は二台のギターに聞こえるという超絶技。自分のためだけにハシモトコウさんがギターを弾いてくれるというのはなかなかにないことで、実に光栄でした。
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エアコウアワー第一回紅白歌合戦は、厳正なる審査の結果紅組の優勝。白組有志は次回のリベンジを決意したのでした。
とても楽しいひと時を企画し、刷り物から映像まで裏方作業をしてくれた実行委員会の皆様、参加してくださった皆様、そして今回もクリエイティブな超絶演奏を聞かせてくれたハシモトコウさんに心から感謝いたします。ありがとうございました。