スラムオンライン

桜坂洋さんの『スラムオンライン』を読みました。

大学一年の坂上悦郎は、オンライン対戦格闘ゲーム＜バーサス・タウン＞に熱中している。
リアルな世界で友人だった男は、ゲームの話しかできず、対応できる悦郎と違い、
他の人とは会話できなかった。彼はだんだんと大学の友達の輪から外れていき、
リアルな世界に疲れたと言って、故郷の北海道に帰ってしまった。
悦郎自身も、ネットゲームに時間を費やすのは無駄だと考えている。
しかし、リアルな世界で時間を費やす方が有意義だとも思えなかった。

ということで、悦郎はバーチャル世界とリアル世界の綱渡りでハラハラさせてくれます。
せっかく、彼女らしき女性もできたのに無頓着だし、武闘大会とストリートファイトに熱中して、
授業をさぼりがちになるし、どうなることかと思いました。
ま、色々ありましたが、バーチャル世界・リアル世界の両方から得るものはあったようで、良かったです。