さまよえる天使

柾悟郎さんの『さまよえる天使』を読みました。

三百分の一の速度で生きており、その分長命な人々についての物語です。
ちょっと吸血鬼のような面もあり、とても魅力的でした。
『ブレスレス』と『影とひとりぼっち』が、少し残酷で色気があって好みです。
彼らは、光の球やマネキン、ミイラのようなものなど、様々な形で私達の前に現れます。
明日、近所の空き家に冒険に入ると出会えるかもしれません。

あと『ブルームーン・ライジング』はそれらとは全く違い、重度のアレルギー体質の女性が、
特別味覚探査員として、中国で食べ歩く物語です。
なぜ、これ１つだけ違う話を入れたのかは解りませんが、面白いです。
本当に、この話のように、様々なアレルギーに対応できるような美味しい食物を
開発してもらいたいものです。