こっぱもちの部屋

主に、読書感想のブログです。他に、日常生活で楽しかったことを書くと思います。

『祝祭と予感』恩田陸

2020-03-19 19:57:05 | 読書感想
 
購入してから読むまでに5か月かかってしまいました。
『蜜蜂と遠雷』のスピンオフ小説です。

マサルと亜夜が恩師の墓参りに行くのに、なぜか塵が着いていく「祝祭と掃苔」
シルヴァーバーグ若かりし頃に、マサルたちと同じくピアノコンクールに参加した「獅子と芍薬」
課題曲「春と修羅」が、生まれるまでのエピソードを描いた「袈裟と鞦韆」
マサルが、シルヴァーバーグの弟子になるまでの紆余曲折「竪琴と葦笛」
亜夜の友人・奏が、相棒となるヴィオラに出逢う「鈴蘭と階段」
塵が、師匠に発見された「伝説と予感」

「祝祭と掃苔」を読んでいると、絶対、塵は入賞者ツアーで、マサルと亜夜の言葉を真に受けて、曲を交換して弾いて、周りを驚かせるよねー?と思いました。
「獅子と芍薬」で、若いシルヴァーバーグって、繊細だったんだーと感じました。
「袈裟と鞦韆」については、あの曲は弟子を想って創られた曲という事で、意外でした。
「竪琴と葦笛」では、マサルのしたたかさが知れました。
「鈴蘭と階段」・・・楽器も出逢いがあるんですね。
「伝説と予感」は、天才って舞い降りてくるように登場するんですかね?
逢うべくして逢った師匠と弟子だと考えました。

私としては、入賞者ツアーを物語として知りたいと思っています。
塵の行動と言動を感じたいです。
続編が読みたいなあ。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする