K RAUM  お料理を主に日々のことを書いています。

A級戦犯合祀に不快感

2006年7月20日曇り

昭和天皇は戦後8回靖国参拝を行ったが、1975年11月を最後に参拝は途絶

えた。このことを裏付ける資料をメディアが20日に伝えた。昭和天皇が死の前

年1988年に発言した内容を当時宮内庁富田長官が書きとめたメモを長官の

家族が保管していていたものを公開した。内容は「私は ある時にA級が合祀

され ・・・中略・・だからあれ以来、参拝していない、それが私の心だ」 ある時

とは1978年、A級とは、東京裁判において、侵略戦争を計画・実行したとして

「平和に対する罪」などに問われた政治・軍事指導者をA級戦犯と言う。合祀と

は東京裁判でA級戦犯とされた東条英機以下14人が1978年に靖国神社に

他の戦死者と一緒に祀ったことである。

日本は敗戦後、東京裁判を前提として、連合国軍の占領下から主権を回復し

て、独立国家となった。靖国神社、A級戦犯合祀に不快感を示したことは、天

皇が戦争を反省している態度の意思表示だと思う。戦死者を慰霊したいのに

慰霊できないということだろう。小泉総理の靖国参拝がなければ、このメモの

内容に、やはりそうだったのだ、程度でおわるのだが、現在の日本の状況は

そうはいかない。このメモに関して小泉総理は記者会見で、「心の問題」と、

いつもと同じ発言を繰り返した。小泉総理は日本国憲法第3章第19条思想及

び良心の自由は、これを侵してはならない。を根拠に「心の問題」を言っている

のだろうが、憲法は国民の「良心の自由」を国(政府)が侵してはならない。と、

いうことで、政府のトップの心の自由のことではない。また、第99条では天皇

及び摂政、国務大臣、国会議員、裁判官の他の公務員は、この憲法を尊重し

擁護する義務を負う、とある。戦後日本の歩みのなかで、昭和天皇と現在の

天皇は、しっかりと憲法を遵守してきたようである。そして、戦争の過ちに向き

合っている証拠となる、(信憑性が高い)メモが出てきた。それにしても、小泉

総理の歴史認識は国家の元首として正しいのであろうか。
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