蔵くら日記

人生最後の数年を田舎暮らしで。2004年4月、実現のための行動開始!それは思わぬ展開でスタート・・。今では安曇野三昧

第2回ひつじ屋シネマサロン

2007年07月01日 | 安曇野とその周辺
雲あがる

29日(金)の第2回も小雨模様の中。通りかかりの東山方面を望む


今回は木下恵介初監督作品「花咲く港」喜劇仕立てです。
ペテン師二人が南の島に潜入し、純情な島民をだましてお金をまき挙げようとする話ですが、結局は持ち出せず警察の世話になる。
ドタバタではなく素朴で人情味溢れるストリー展開に、途中ひと眠りしてしまった。花咲く・・の意味がつかめなかった。きっと深いところにあるんだろう

第1回より観客が増え差し入れも多くなり、手ぶらの私は恐縮する


河崎義祐さんのトークから
昭和18年作品だから陸軍の承認を得るのは並たいていではなかったはずだ。
木下恵介は5つの顔を持つ
職人、芸術家、商売人(作品はどれもヒットした)、詩人、評論家。これらが多くの作品を生み出した。
美しい言葉に酔ってはいけない。戦争へと向かっていったあの時代。
木下恵介はこの作品では陸軍から大いに結構と評されたが、次回作は難点ありと酷評だった。その後一貫して平和思想を映画つくりに反映した。

ダンディーな河崎氏のトークスタイルはいつもこの姿
  私は密かに”義祐スタイル”と呼んでいる

余談1
本編の原作者菊田一夫の作品でNHKラジオドラマ『鐘の鳴る丘』があります。
モデルになった施設は、鐘の鳴る丘集会所として穂高有明の山の中腹にあります。
余談2
会場から要望が出された映画『何が彼女をそうさせたか』
私はまったく知りません。今風にいえば、この題名はインディーズ系またはフランス映画に似合いそう。
余談3
シネマサロンが大盛況になると会場探しをしなければならなくなる
関係者にとって嬉しい悲鳴となる日が来ることを期待しよう。
次回は9月28日(金)18時~21時 7月8月は休みです
おやべりサロン
小津安二郎監督「戸田家の兄妹」
河崎監督の映画にまつわるとっておきのお話  の三部構成です

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