星のひとかけ

文学、音楽、アート、、etc.
好きなもののこと すこしずつ…

ばらの花の季節

2005-06-24 | …まつわる日もいろいろ
以下はいくつかの作品からのすべて引用です。。それぞれのタイトルは敢えて伏す。

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「美しい肉体には快楽がある。しかし美しい魂には苦痛がある。」

「反抗心・・・ここで最も戦慄すべきことは、それが人の心臓を破ることでなくして、――心臓は破られるように作られている、――心臓を石に化するということである。」

「悲哀は愛以外のいかなる手が触れても血を噴く痛手であり、また、愛の手が触れるときでさえ、痛みこそしないものの、同じように血を噴くものである。」

「・・・私はその時心のうちで、始めて貴方を尊敬した。あなたが無遠慮に私の腹の中から、或(ある)生きたものを捕(とら)まえようという決心を見せたからです。私の心臓を立ち割って、温かく流れる血潮を啜ろうとしたからです。」

「だれにとっても、生命ってものは、とても大事なものだわ。・・・だけど、恋は生命にまさるものよ。」

「そしてあんたの生き血がこの葉脈のなかへ流れこんで、ぼくの血とならなくてはいけない。」

「私は今自分で自分の心臓を破って、その血をあなたの顔に浴せかけようとしているのです。私の鼓動が停った時、あなたの胸に新しい命が宿る事が出来るなら満足です。」

「ほら、世界一の赤いばらの花です。今夜これをあなたの心臓にいちばん近いところにつけてください・・・」

「魂にさあ根を増やして、、、咲け、、、、花。」

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数日前、、梅雨空の夕暮れが、ひととき薔薇色に染まっていた。
いちばん自然な、いちばん好きな、薔薇色。