星のひとかけ

文学、音楽、アート、、etc.
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奢覇都館・・・

2005-06-22 | 文学にまつわるあれこれ(ほんの話)
前回いただいたコメントで
「奢覇都館」という名前に反応してしまいました。

かつて生田耕作編の『バイロス画集』を
買おうかどうしようか迷ってそのままに。。
サバト館と、訳者生田耕作の名前をみるだけで、なにやら動悸がしてくるのはたぶん私だけではないでしょう、、、自分のHPの名前の元でもある、マンディアルグの『満潮』、、、これももう絶版ですが、古本で買おうとすれば4千円~1万円以上の値段がついてる。もちろんね、白水社のUブックスでちゃんと読めるのですが、、、本、って不思議です。

写真は、たぶん私が持っている最古の本かな?
ヲッツ・ダントン著 戸川秋骨訳『エイルヰン物語』、、、大正15年の版。
外箱はボロボロですが、そのおかげで本は天金もまだまだ綺麗。。。総ルビなので旧漢字でも大丈夫。ささくれた表紙を手に取れば、80年昔にこれを手に取った人と、時を超えて思いが結ばれるような・・・
「エイルヰン」については、たぶん他には収められていないでしょうから、ここでしか読めないと思う、、、もう誰も読まない物語。
内容は、、、ラファエル前派と交流のあった人の作なので、「指輪物語」に馴染んだ現代の私たちにはとても愉しい、それはそれはファンタジックな恋物語です。。詳しいことを知りたい方は、『漱石全集』を紐解いて見て下さいな。
・・・でもまだ、半分しか読んでないのです。ゆったり好きな本だけ読めるように、、早くなりたいな。

サバト館のホームページ>>
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