この映画のシナリオの作者は「羅生門」を参考にしたというが、同じ時間帯を巻き戻しては繰り返し少しづつずらして重ねていくところは確かに「羅生門」だが、それぞれの「証言」が整合していることにおいて、どちらかというと「現金に体を張れ」に近い構成。
「現金…」が弦楽四重奏なら、これはフルオーケストラといった観で、スケールとヴォリュームがさすがにアメリカ映画的な見ものだし、繰り返しのうちにだんだん小出しに新展開を盛り込んでいるのもうまい。
後で考え直すと「24」的にいくらなんでもといったところもかなりあるのだが、勢いで見せ切ってラストでかちっと「決まる」のは近来珍しい快感。
舞台をヨーロッパとイスラムの狭間であるところのスペインに置いたのもチエがある。
(☆☆☆★★)
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goo映画 - バンテージ・ポイント
「現金…」が弦楽四重奏なら、これはフルオーケストラといった観で、スケールとヴォリュームがさすがにアメリカ映画的な見ものだし、繰り返しのうちにだんだん小出しに新展開を盛り込んでいるのもうまい。
後で考え直すと「24」的にいくらなんでもといったところもかなりあるのだが、勢いで見せ切ってラストでかちっと「決まる」のは近来珍しい快感。
舞台をヨーロッパとイスラムの狭間であるところのスペインに置いたのもチエがある。
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