同じ場面を巧みに行きつ戻りつして複眼的な視点の描写を組み合わせていく技法の積み重ねの末に、大きくどんでん返し的に来るラストが強烈。メタ小説的な趣向なので、原作はどうなっているのか読んでみたいところ。脚色はラクロの書簡体の原作を巧みにドラマ化した「危険な関係」でアカデミー脚色賞を受賞したクリストファー・ハンプトン。
内容はまったく違うけれど、ちらちらと異化効果をはさみながらラストでそれまでの展開を俯瞰する視点に大きく飛躍して、人生の残酷さをまざまざと感じさせるあたり、「恋」(ハロルド・ピンター脚本)をちょっと思い出した。イギリスの上流階級の子供と令嬢、下層階級の青年の物語という点も同じだし。
退却するイギリス軍とフランス軍が終結したダンケルクの海岸の、地獄のカーニバルのごとき情景をえんえんたる長まわしの移動で捉えた映像がすごい。どうやって作ったのかと思わせる。
18歳に成長したロモーラ・ガライ(1982年生まれ)が、13歳の時のシーアシャ・ローナン(1994年生まれ)に比べてゴツすぎるのが興ざめ。姉役のキーラ・ナイトレイ(1985年生まれ)より年上なんだぜ。タイプとしても、違いすぎ。
(☆☆☆★★)

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goo映画 - つぐない
内容はまったく違うけれど、ちらちらと異化効果をはさみながらラストでそれまでの展開を俯瞰する視点に大きく飛躍して、人生の残酷さをまざまざと感じさせるあたり、「恋」(ハロルド・ピンター脚本)をちょっと思い出した。イギリスの上流階級の子供と令嬢、下層階級の青年の物語という点も同じだし。
退却するイギリス軍とフランス軍が終結したダンケルクの海岸の、地獄のカーニバルのごとき情景をえんえんたる長まわしの移動で捉えた映像がすごい。どうやって作ったのかと思わせる。
18歳に成長したロモーラ・ガライ(1982年生まれ)が、13歳の時のシーアシャ・ローナン(1994年生まれ)に比べてゴツすぎるのが興ざめ。姉役のキーラ・ナイトレイ(1985年生まれ)より年上なんだぜ。タイプとしても、違いすぎ。
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