prisoner's BLOG

私、小暮宏が見た映画のノートが主です。
時折、創作も載ります。

「モンゴル」

2008年04月29日 | 映画
同じチンギス・ハーンを扱った「蒼き狼」が何かと比較されてサカナにされている気がするけれど、これもモンゴル語を使っているとはいえモンゴル人から見たらどのくらい「リアル」なのかな、とは思う。日本人が主役で中国人が副主役で監督がロシア人なのだから。どの程度モンゴル語をマスターしているのかは、日本人が聞いてもわからないし。
浅野忠信の主演ぶりは途中から日本人ということを忘れるくらいだった。

浅野が覚えて行ったモンゴル語のセリフが撮影直前に全部変わって往生したというが、いきなりシーンがとぶとテムジンのまわりにどういうプロセスでかいきなり人が集まっていたりして、けっこう飛躍が多くぎくしゃくしている。シナリオが十分練られていたのかどうか、疑問。
ドラマとすると比較されてネタにされることの方が多い「蒼き狼」の方が整っていたと思う。そのモンゴル独自の風習をベースにしたドラマを日本語でオール日本人キャストでやったからかえって変だったのだが。

戦闘シーンの血しぶきの飛び方がリアル。「プライベート・ライアン」以来の、ひとコマを撮影する間に複数回シャッターを切る技術が使われているみたい。
(☆☆☆)


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