prisoner's BLOG

私、小暮宏が見た映画のノートが主です。
時折、創作も載ります。

「善き人のためのソナタ」

2008年04月20日 | 映画

モチーフもキャラクターもいいのだけれど、ラスト近くのサプライズから逆算したみたいな作りがちょっとひっかかる。出だしからの展開のロジックとラストからの逆算とがすれ違い気味で、オープニングの冷徹な盗聴者のキャラクター(この描写は見事)がどこで変化したのか、が抜けてしまい、堅苦しい演出タッチの割に甘さが混じる。ちょっと残念。
封筒のノリを湯気でふやかして開ける専用の道具なんてのが出てくるのがなんだか面白い。
(☆☆☆★★)