ロドリゴ・ガルシア監督(ガブリエル・ガルシア=マルケスの息子)のデビュー作。四年後の第三作「美しい人」の方を先に見てしまったが、さまざまな女性たちを主人公にした短編(それもあまりオチや完結性にこだわらない)をつなぎ合わせた作りは一緒。ただし、こちらはワンエピソード=ワンシーン=ワンカットではない。四年後にそういう撮り方をするようになったのが、「進歩」かというと、なんともいえないが。
各人にムリに共通点やつながりを作ろうとしたりしない分、自由度が高い割りに各人がそれぞれ「生きている」統一感はある。女優陣とするといつも型にはまった役を強いられることが多いから、歓迎したのではないかと想像する。
(☆☆☆★)