リュック・ベッソン製作・脚本で、また女性主演のアクションもの。監督はこの後も「48時間 リベンジ」「48時間 レクイエム」とベッソンと組んでいるオリヴィエ・メガトン。
冒頭の少女時代のヒロインが逃げるのをマフィアが追う、南米のスラムのごみごみした斜面にある街並みと子供なので狭いところを潜り抜けられるのを活かしたアクションシーンは快調、ただし結局ここが一番おもしろい。
ヒロインのゾーイ・サルダナの褐色の超スレンダーな肢体を活かしたアクションも悪くはないのだが、生きるために殺し屋としての訓練を受けて仕事をしているのはいいとして、本筋の筈の復讐譚は相手の居場所がわからないわけでもないのになんでまた先延ばししているのだろう、真っ先に殺しに行きそうなものだがと疑問を持たせてしまうのが困る。
刑事の追求も保護者との関係(レオンとマチルダにあたるわけだが)もいささか生ぬるい。
(☆☆☆)