その片鱗はここでのHall(原題はJimmy's Hall)での討論シーンに見られて、内容は左翼がかった論戦ではあるのだが、過度に扇動的にならず説得的に話すところが魅力的。
宗教権力との戦いが視野に入っているが、ジミーの語り自体が権威と化した宗教に代わって精神的な支柱となる説教にも見えてくる。
オープニングで1920年代のRoaring Twinties(咆哮する20年代)と言われたバブル元祖みたいな時期のニューヨークの映像が出てきて、主人公のジミーはそのアメリカからアイルランドに戻ってきて、ラストでまた追放されてアメリカに戻るのだが、かなりはっきり今の状況になぞらえているのがわかる。
(☆☆☆★)
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ジミー、野を駆ける伝説@ぴあ映画生活
映画『ジミー、野を駆ける伝説』 - シネマトゥデイ