prisoner's BLOG

私、小暮宏が見た映画のノートが主です。
時折、創作も載ります。

「はじまりのうた」

2015年02月25日 | 映画
この監督の前作「ONCE ダブリンの街角で」同様、音楽が人を結び付けて広がっていく力そのものに忠実な作り。

マーク・ラファロが大会社の地位を捨てて無謀な独立をするところで、「ジェリー・マクガイアか」という固有名詞をそのまま字幕に出しているのは勇敢(翻訳・中沢志乃)。トム・クルーズ主演の邦題「ザ・エージェント」の原題にもなっている主人公の名前ですね。確かにやってることそっくり。

マーク・ラファロが歌手のキーラをエージェントとして世話するのだけれど男女の関係にはならなくて音楽を通した結びつきにとどまる(というか、それで十分すぎる)のも「ONCE」に似ている。
キーラ・ナイトレイは初めて歌うところ見せたわけだが、それでかえってリラックスしているみたい、これまでで一番かわいらしいのではないか。

キーラが恋人のアダム・レヴィーンの歌を聞いただけで自分を歌っているのではない、と心変わりにいきなり気付くあたりがいかにも歌には心がそのまま出るという価値観がストレートに出ておもしろい。
歌のシーンは魅力的だけれど、ミュージカルみたいにそのまま劇場を出て歌いたくなるという性格の歌はあまりないように思う。

どんな歌を聞くのか自作編集のアルバムを渡して聞かせると、どんな好みなのか、どんな人なのか一発でわかるというのが説得力ある。そこでスティービー・ワンダーがフューチャーされるのがそれらしい。がんがんにディスコ・サウンドが響いているであろうディスコに入っても、イヤホンの曲が優先してディスコは聞こえないのが可笑しい。

JASRAC他の著作権ビジネスの小うるささというのも鬱陶しいものなのでクライマックスにうなずくところもあるが、しかし作者に対するペイがなくていいわけもないし、この映画自体著作権を放棄しているわけでもないので、若干釈然としない。
(☆☆☆★★)


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はじまりのうた@ぴあ映画生活

映画『はじまりのうた』 - シネマトゥデイ

2月24日(火)のつぶやき

2015年02月25日 | Weblog

しかしジュリアン・ムーア姐さん祝オスカー受賞作 Still Aliceの邦題、直訳には違いないけれど、「アリスのままで」って、アレのパロディだと勘違いされないか。


「オースティン・パワーズ デラックス」だかで股間をあくまで隠しているギャグあったような。 #tama954


TSUTAYAの「オーファン・ブラック」推しのフリップでも頭髪薄く見えていた気が。 #tama954


なぜ「怪獣使いと少年」のいじめっ子は下駄を履いているのか。同名の単行本を読めばわかります。 #tama954


投票率は85.74%。高っ。ザ・ボイスで言っていたし、朝日新聞デジタルにも出ています。有権者は中学生以上の1276人、開票結果は賛成632票、反対445票、無効17票 @bunyan1217 この話ってどこも投票率言わないよね。なんで? #ss954

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アーサー・C・クラークか、マイケル・ウィナーか。@kazamazov  #ss954 与那国の陸上自衛隊は監視部隊なのか。「センチネル」というとかっこいいぞ。