ジョディ・フォスター14歳の時の主演作。ちなみにこの1976年は「タクシードライバー」を含めて出演作が5本という大忙しの年。
この頃はすきっ歯が目立つほっぺたがぽっちゃりした女の子という感じ。
この子が一人で人里離れた家に住んでいるというだけで寄ってたかって大人たちがかまいに来るというのが納得いく。
ヌードシーンは姉のコニー(コンスタンス)・フォスターの吹き替え。調べてみると1955年生まれだから7つ年上。
ラストカットからエンドタイトルにかけてショパンのピアノ協奏曲第一番がまるまる流れるかなり長い時間ずうっとフォスターのアップで、それがもつのだから大したもの。ほとんど瞬きもしなくて、最後の方だけぱちぱちっとするのが計算したのかどうかわからないがいい感じでアクセントになった。
アメリカが舞台と言う設定なのだが、製作国はカナダとフランス(余談だけれど、フォスターはフランス語に堪能でフランス映画にも出ている)。一種冷やかな空気感が印象的かつ魅力的。
マーティン・シーンがハロウィンを口実に押しかけてきて、イギリス(ヒロインはイギリスから引っ越してきたと称している)ではあまりハロウィンを祝わないねというシーンがある。いわゆるハロウィンを祝う習慣は19世紀後半にアメリカに発生したものだから、そういうことになる。押しかけられる側にすると、すごくウザいのもわかる。
監督のニコラス・ジェスネールはハンガリーのブダペスト生まれ。やはりカナダ産の「チェンジリング」のピーター・メダックと一緒。