ロボとーちやんが登場するところで一人称の視点を採用した(だから自分の姿は見えない)アニメート技術そのものも凄いし、よくある鏡を覗きこんで自分の姿を初めて見るという見せ方をするのかと思うと、フレーム外からロボひろしが入ってくる(つまり視点が分裂する)のが、後になってのロボと生身の二人ひろし状態を予告しているわけなのだろう。
ロボとーちゃんの最後の出番でまたその一人称の視点を再使用しているのはその登場の仕方と対応していて、自分を見つめなおす視点は生きているということになるだろう。
男の権威をふりかざすマッチョ体質の底にある女々しさを突いているのも鋭い。
ちちゆれ同盟=ちちおやよ、ゆうきをもって たちあがれというネーミングも、耳から聞くとどう聞いても乳揺れに聞こえてしまう。
深刻なテーマに行きすぎないでおバカギャグで中和していくバランス感覚も立派。
(☆☆☆★★★)
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映画クレヨンしんちゃん ガチンコ!逆襲のロボとーちゃん@ぴあ映画生活
映画『映画クレヨンしんちゃん ガチンコ!逆襲のロボとーちゃん』 - シネマトゥデイ