ややこしいせいか監督のクレジットもThe Wachowskisになっている。ただしプロデューサーとしてはLanaとAndyの名でクレジットされている。なぜだろう。
その世界の造形が、資本主義的搾取構造とか、「1984」的管理社会とかいった手垢のついたSF的設定の寄せ集めで、統一されたあるいは新味や洞察のある世界観といったものがないのだね。だからそれを打ち破る側も何やっていいのかわからないままなんとなくバタバタしているだけで、締まらないことおびただしい。ヒロインがこれといって自分の意思で行動しないのも困ります。
映像とかアクションが格好よければともかく、金かかっているのはわかるがあまりおっと思うようなアイデアのあるものは乏しい。
異星人のデザインで耳をでっかくしたり尖らせたりって、「スター・トレック」ならぬ「宇宙大作戦」の時代じゃないんだから。
チャニング・テイタムはチャウチャウみたい。
エディ・レッドメインは「博士と彼女のセオリー」と同時期公開になったのだけれど、同じ役者とは思えないつまらなさ。
(☆☆★★)
本ホームページ
ジュピター 公式ホームページ
ジュピター@ぴあ映画生活
映画『ジュピター』 - シネマトゥデイ