仲間の一人が強引に進行する捕鯨船にぶつけられて死亡しているというあたりは日本をdisっている感じ。国際世論で捕鯨側が悪役になっているのを踏まえてだろう。タイトルでちらっと漢字が見えたので中国資本が入っているのかな、と思って調べてみると案の定アメリカとドイツと中国の合作。
サーフィン、ロック・クライミング、スカイダイビング、などの自然を相手にしたスポーツというのは本当に癖になるらしいが、それとスピリチュアリズムとの相性がいいのはわかるとして、悪役の性格付けとしても何か気色悪い。
キアヌ・リーブス主演の「ハートブルー」(原題は同じPoint Break)のリメイクで、相当に忘れてしまっているがスピリチュアルな味付けは覚えがない。
敵対する立場の男たちがスポーツの腕を認め合うことで一方で友情を結ぶというふつうにブロマンス的(監督はキャスリン・ビグロー、製作総指揮はジェイムズ・キャメロン)な作りだったと記憶する。
とはいえ、見ものは数々のすごいエクストリームスポーツの技とそれを収めたカメラ技術の凄さで、監督のエリクソン・コアが撮影監督も兼ねている。もともと「ワイルド・スピード」や「ペイバック」などのアクションものの撮影監督出身で、ある意味お手のものではあったろう。この技術に関してはおよそ言葉では説明不可能。
(☆☆☆)

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