今回は舞台の設定が文字通り舞台劇みたいに雪で閉じ込められた小屋で一見登場人物も限られているようで、ところどころで「レザボア・ドックス」ばりの時間の巻き戻しや思わぬ人物の登場などがはさみこまれるが、全体にそれこそ戯曲でいう三一致の法則に則った作りかと思うほど。
全体にもっさりしていて、代わりに芝居を映画的なカット割りで再構成するような細かい技巧というのがあるかというとそうでもない、というかセリフがもっぱらおしゃべりで論理を運んでいるわけではなく、いわゆるドラマ性というのが希薄で三時間は正直モタれる。
役者が楽しんでいるのはわかるのですけれどね。
モリコーネはこれでオスカーを取ったわけだが、彼としては特に優れたものとは思えない。なぜか「エクソシスト2」のリーガンのテーマが初めの方に流れる。
(☆☆☆★)
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映画『ヘイトフル・エイト』 - シネマトゥデイ