芝居の基本、歩いて話せるようになるまで三年はかかるけれど、一方でそうやって訓練を受けるとなかなか頭でやることから抜けられない。
その点、役者なんて男がマジメにやる仕事じゃないよという調子で裕次郎はらくらくとやってた。
舞台ができる人は映画できるけれど、逆はそうはいかない。
無名塾に入った塾生たちがうまいはずがない、下手なんだけどうまいと思ってしまう、倍率高いから勘違いするのかね。
宮崎恭子さんが言ってたけれど、役者の素質があるかはどうかは戸を開けて入ってくるだけでわかる。
第五回
共演者推薦の映画。
原田美枝子「乱」。特に冒頭の猪狩りのシーン。
手放しでやるのに半年訓練している。格好いいのはあそこだけだね。
阿部寛推薦は「切腹」。ああいうキレた役をやる人とは思わなかったと。
黒木華は「女が階段を上る時」
仲代さんはジャイアンツファンで負けると箸をぶんなげるほどだと。
「ミスター・ジャイアンツ 勝利の旗」の長嶋も王もカメラ慣れしていてセリフが上手かった、下手な役者より上手いくらい。
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