prisoner's BLOG

私、小暮宏が見た映画のノートが主です。
時折、創作も載ります。

「パターソン」

2017年11月04日 | 映画
詩人でもあるバス運転手という主人公の設定がすでに一つの現代詩のよう。

表現も生き方もミニマムなのに、何かが切り落とされた欠落した感じがしない豊かさ。

ゴルシフテ・ファラハニの奥さんの白と黒の柄の衣装とカップケーキの取り合わせが美しく可笑しい。

パターソンというのが人の名前であるとともに実在の地名でもあるのが何ともいえない味わいで、至るところで繰り返される「双子」のモチーフともつながってくる詩的な構造。

わざわざパターソンに来るのが日本人というのが不思議と説得力がある取り合わせで「ミステリー・トレイン」以来の永瀬正敏というのがまたいい。

ものすごく面白い、というわけでもないのに、見て時間が経つとじわじわと効いてくる。
(☆☆☆★★★)

パターソン 公式ホームページ

パターソン|映画情報のぴあ映画生活

映画『パターソン』 - シネマトゥデイ



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11月3日(金)のつぶやき

2017年11月04日 | Weblog