展覧会のいいところで像の後ろにまわって見ることができて、そうすると背中の僧帽筋、お尻の大臀筋という筋肉の名前が自然に浮かんでくるくらいみっしりと筋肉が盛り上がっているのがわかる。
衣が柔らかく流れているように見える表現も後ろにまわった方がよく見える。
お釈迦さまみたいに普通だったら温和な表情を浮かべている像でも、水晶を入れた玉目の表現ばかりでなく目つきの作りからもう眼光炯炯としていて悪を睨んで追い払いそうな勢い。
一方で人間である僧たちの顔つきがまたリアルで、このあたりも自然とルネッサンスを思い起こさせる。人間主義といいますか。
鹿や仔犬のリアルでいて可愛らしい像も珍しい。このあたりは息子の湛慶あたりの作らしい。
二時半頃についたら40分待ちだというので、げーっとなったが列が整然と進んでいくので、苛立つほどのことはなかった。
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