prisoner's BLOG

私、小暮宏が見た映画のノートが主です。
時折、創作も載ります。

「アイ,トーニャ 史上最大のスキャンダル」

2018年06月02日 | 映画
プア・ホワイトというか、アメリカのとんでもないバカたちを遠慮会釈なく描き切る。

スケートのシーン、実際にやっているところと何らかのデジタル技術を組み合わせているのかなと想像するが、具体的にどうやって作ったのかわからない。フィギュアスケートのテレビ中継映像では追いつかない、氷上を滑りまくるのをぴたっと並走して追うカメラの動きも驚異。

何も考えずに暴行を加え、逃げるのに取りすがりに意味不明のタックルをかますとか、実行犯のバカぶりに啞然とする。
母親のいわゆる母親らしさをまるでのぞかせない毒親ぶり。

入賞するかどうかでスポンサーがつくかどうかが決まり、スポンサーがつくかどうかが即経済的なブレイクとなる構造をみもふたもなく見せる。

スポーツというのがもともと多額の費用を要し、恵まれた環境にある人間のもの(近代スポーツのもとは大方19世紀イギリス)で、貧困層出身者にはいくつものハードルが最初から課されているというのがありありとわかる。

「アイ,トーニャ 史上最大のスキャンダル」 公式ホームページ

「アイ,トーニャ 史上最大のスキャンダル」 - 映画.com

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6月1日(金)のつぶやき

2018年06月02日 | Weblog