prisoner's BLOG

私、小暮宏が見た映画のノートが主です。
時折、創作も載ります。

「犬ヶ島」

2018年06月23日 | 映画
日本人から見るとなんともいえず歪んだ印象を受ける外国人から見た日本のイメージを人形アニメという形式で一捻りして対象化するというおそろしく手のこんだ、知的ともいえる操作を通して描く。
冒頭の大太鼓の連打からして変といえば変なのだが、人形がやると様式的な統一感が出る。正面からのアングルが多いのも様式感を強めた。

日本の中で独立独歩を通しているのが犬たちというのも世界観を転倒させているようで妙なリアリティが出ている。
わざわざ日本を舞台にしたのも今の国家としての犬ぶりを風刺しているのかと先走って思いたくなるが、おそらく作りてとしてはそれほどの意識があったかわからず、結果として自然にはまってしまったというのが近いのではないか。
とはいえ、ディテールの作りこみはまあ凄い。

「犬ヶ島」 公式ホームページ

「犬ヶ島」 - 映画.com

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6月22日(金)のつぶやき

2018年06月23日 | Weblog