あるものがなんで写っているのか、あるいはもはや何が写っているのかわからないところが散見するのが低予算だからいい加減に撮っていたのかと思っていたら後で拾っていくのが細かい。
溝口健二に始まり、アンゲロプロスや相米慎二など長回しで有名な監督は何人もいたが、主に監督のカリスマで技術的なハードルを次々と越えていき技術陣の力量をアピールする感があったのが、デジタル時代の今では長回しするだけだったらさほど難しくないのだなと思わせる。
ネタが目に入らないうちに見ておこうというのと、あんまり混んでいる中で見るのもなんだかという間でうろうろしていたが、なんだか客足が減る様子がないのでえいっと見ることにする。
超低予算の映画が口コミで「化ける」のはアメリカでは結構あるが、日本ではほとんど初めてではないか。
主にホラー系で見られる現象で、これはコメディだけれどゾンビをモチーフとしているには違いない。一種のちゃちさが許されること、振り切った表現がむしろ歓迎されること、など理由はいろいろ考えられるけれど、後知恵をつけても始まらないので、これからも似たようなケースがいくつも、多彩なジャンルで起きてくるのを期待したい。
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