prisoner's BLOG

私、小暮宏が見た映画のノートが主です。
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「500ページの夢の束」

2018年09月13日 | 映画
ほぼ家の中に閉じこもっていたおそらく発達障害のヒロインが「スター・トレック」のファンで、シナリオを一般公募しているのに応募すべく500ページ弱のシナリオを書き上げパラマウント映画のスタジオを届けに行くロードムービー。

500ページというのが実際に映像化されたらどの程度文字を詰めて印刷したかにもよるが6時間をゆうに超すのではないか。つまり映像化=入選するかどうかはあまり関係なさそうなのが途中で見当がついてくる。

すっかり大きくなったダコタ・ファニング(先日公開された主演作「ブリムストーン」は作品ともどももっと注目されていい)が発達障害者のさまざまな癖を「レインマン」のダスティン・ホフマンほど華々しくはないがわずかな目の動き、歩き方の隅々にまで細かく丹念に演じる。

もともと道路を横断するのも大変な思いをするような障害を抱えているヒロインが何度も物理的・制度的障害にぶつかっては回り道をしたり工夫をこらしたり、エピソードの積み重ね方が変化に富んでいて飽きさせない。

「スター・トレック」のクリンゴン星人が使うクリンゴン語というのが実際に辞書が作られているとは知っていたけれど、実際に人が使うのを聞くのは初めて。このあたり、「スター・ウォーズ」では成り立たないだろう。
もともと「スター・トレック」が世界連邦ができている今でいうダイバーシティ的世界観の上に成り立っているのともつながっている。

※ 15日のNHK朝のニュースでこの映画について伝えられ、大きな音や人込みが苦手な発達障害の人にも見てもらおうと配給会社の人が細かく音量を調節したりつらくなったらいったんロビーに出ていいと出入り自由にした試写会を催して、出席した発達障害者が何度か出入りしたが最後まで見通したのを伝えていた。

「500ページの夢の束」 公式ホームページ

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9月12日(水)のつぶやき

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