それは今の日本から見れば未来予想は暗いに決まっているが、わざわざ映画で見せるものかと思う。
あと、未来予想というより今の単純な延長という感じで、ディストピアとしてもどうにも甘くて想像力の飛躍が足りず物足りない。
警告にも管理社会化に抗する力にもなっていない感じで、作者の方が管理される側から出ないで身の回りを描いているみたい。
今気づいたのだが、国際プロジェクトであるにも関わらず、五本の中に外国人が出てくるのが一本もない。
日本から出ていく方の移民がまた始まるくらいの話を誰かやって当然ではないか。金持ちが脱出するのと、貧乏人が出稼ぎに行くのと。
十年前というと、麻生内閣の時だったのだな。それから民主党政権になってまた自公政権になってと、激変ともいえるし立ち腐れがひどくなったともいえる。
二本目と五本目だけ画面がワイドスクリーン(シネマスコープサイズ)になるという不思議な仕様。強いてワイドにするほどの理由があったとも思えないが。
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