なんだかんだ言っても白人が「野蛮」な黒人をまとめてリーダーになるというのは一歩間違えると「地獄の黙示録」のカーツ大佐みたいになりかねない危うさをはらむが、後年の公民権運動につながる黒人の人権という線を踏み外さないのはスマートでもあり限界でもある。
途中で時代が100年近くとんで20世紀の裁判の話になる構成には驚いた。
人種差別というのは今に続くアメリカの宿痾なのだと端的に見せた。
監督脚本のゲイリー・ロスはビル・クリントン政権でのスピーチライターを務めていた人。
戦闘シーンが相当に惨たらしいのと、派手なドンパチで勝ち負けがつく作りではないのでわかりやすいカタルシスは薄い。
髭はやすと、マシュー・マコノヒーとクリスチャン・ベールはよく似てるなあと思って見ていた。
「ニュートン・ナイト 自由の旗をかかげた男」 - 公式ホームページ
「ニュートン・ナイト 自由の旗をかかげた男」 - 映画.com