prisoner's BLOG

私、小暮宏が見た映画のノートが主です。
時折、創作も載ります。

2020/12/13

2020年12月13日 | Weblog

「オール・マイ・ライフ」

2020年12月13日 | 映画
実話ベースの難病もの。
ラストで(例によって)実物のカップルの映像が出るわけだが、あれと思ったのは男の方がアフリカ系なこと。映画では中国系のハリー・シャム・Jr.が演じているが、どういう事情だろう。
チャイナマネーが入ったのが原因で中国系にしたのかもとも思ったが、製作会社やプロデューサーの名前を見ている限り、そう言えるかどうか不明。

映画が描く白人女性と有色人種の男との結婚する組み合わせとしては、アフリカ系より東洋系の方がハードルが高いのかもしれず(キャスティングでは東洋系はアフリカ系よりさらにチャンスが少ない)、だからあえてそうしたのだとしたら作り手たちの意識が高いことになる。
あるいは単に役者が気に入ったのか、こちらで知っているより人気があるのか。

難病ものとすると、病状が進行してもあまり見かけが変わらない。
実物の映像を見ても、ぱっと見ではわからないくらいだから嘘とは言えないが、やはり違和感はある。

「ハッピー・デス・デイ」の主役でもとんでもない目にあいながらへこたれずコメディセンスを見せたジェシカ・ロースが今回も明るくじめつかない。

病状が進んでもあえて結婚式を挙げるのを友人たちが後押しするのは余計なお世話と思わないでもなかった。アメリカでは医療費はとんでもなくかかるというから。
難病ものとはいっても死ぬところで泣かせるのが売りという作りでないのは好ましいけれど、本質的な厳粛さを外している感じはある。

ヒロインが使っているPCはMacだが、モニターが写るとフォルダが左に集まっているところがあるのはケアレスミスか。
他のももっぱらMacなのでプロダクト・プレイスメント(映画の中の小道具として出す広告)か。