prisoner's BLOG

私、小暮宏が見た映画のノートが主です。
時折、創作も載ります。

「AI崩壊」

2020年12月23日 | 映画
いろいろと残念。
AIを使っていた側が追われる側におかれて監視システムを駆使しての追跡をかわしながら無実を晴らすというヒッチコックばりの定番で、定番だからそれだけ強力でもあってさまざまなアイテムを駆使した追っかけは日本映画としてはずいぶん頑張った方。

だけど、AIの発達によるディストピアというのはこうもわかりやすい役に立つ立たないによる人間選別というより、どこで集めたかわからないデータとよくわからない基準によるもっと曖昧模糊とした真綿で首を締めるような排除と選別だろうし、よくわからないから不安でもあるわけただろう。いかんせんわかりやすすぎて嘘っぽい。

アメリカの映画やドラマでもこういう趣向のはいくらもあるけれど、どういうところでもっともらしさが違ってくるのだろうと思う。