prisoner's BLOG

私、小暮宏が見た映画のノートが主です。
時折、創作も載ります。

「バトルオーシャン 海上決戦」

2020年12月24日 | 映画
韓国本国では動員記録(1960万人)を作った大作だが、秀吉の朝鮮出兵の慶長の役を扱っている、つまり日本が悪役になっているせいか劇場未公開。

日本側の描写は韓国側から見たものだから当然ひっかかるところあるだろうと思ったので、御贔屓チェ・ミンシク主演でも見るのを後回しにしていたが、覚悟して見ればそれほど驚かない。ただ本国上映版に比べるといくらか短縮されているらしい。

日本人のメイクで目張りが入っているのはどうかと思った。わかりやす過ぎますよ

後半小一時間えんえんと海戦シーンが続くのにちょっとびっくり。
これだけのスケールと長さの戦闘シーンを描くだけの財力を誇ってみせ、国家的英雄を描くという鼻息が荒い。

韓国側がほぼ黒一色なのに対して、日本側は色とりどりなのだがコーディネートがかなり変。五月人形が並んでるみたい。

李舜臣(イ・スンシン)は韓国の国民的英雄なのだが、王に逆らって投獄されているところから始まる。
そこから再び戦いの最前線に復帰し、文字通り退路を絶って決戦に臨んでの兵士たちに対する演説の場が「ヘンリー五世」ばりにかなりアガる。
王に仕えるというより国に仕える英雄といった解釈になっているみたい。