琵琶とダンスをフューチャーした、今でいうロックバンドが鎌倉時代の天下をとるが、本当に権力をもっている幕府はそれを許さず潰してしまう、ただしイメージとしては今につながって生きているといった内容。
音楽担当の大友良英はふだん素人相手にあらゆる器具を自由に楽器として扱うといった試みをしていて、そういう音楽と民衆が一体化する高揚感は出ている一方で、ここでは特に琵琶を生かさないで普通のエレキギターの音を響かせているので、正直画面と音が合っていない違和感はある。
松本大洋のキャラクターデザイン、CGでどこまでも空間を引き延ばしていくような感覚、一種ドラッギーともいえるアニメーションならではの魅力はある。