prisoner's BLOG

私、小暮宏が見た映画のノートが主です。
時折、創作も載ります。

「ウーマン・トーキング 私たちの選択」

2023年07月07日 | 映画
前世紀の設定かなと思っていたところに自動車が登場したので、設定は2010年とわかる。
アーミッシュみたいな伝統的な、あるいは前世紀の遺物的な生活様式を守っている宗教コミュニティが舞台。

トーキングというが、おしなべて女性はおしゃべりで男はどういうわけか無口がよしとされる。自分もあまり話す方ではない。
これが宗教的な地位のある人が説教するとなると逆転して当然のように男がイメージされ、女はもっぱら聞く立場にくる。
おしゃべりと無口というのは場合にもよるが非対称なのだろう。

ここで唯一男のキャラクターとして登場するベン・ウィッショーが私生活ではカミングアウトしている同性愛者なのが意味を持つだろう。自分から沈黙を破ったのだから。

それにしても女の人がああも自然にしゃべれるというのはフシギ。自分もしゃべれない、少なくともブレーキがかかるわけを考える方が先とも思うが。